医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > エスフルルビプロフェン含有消炎鎮痛貼付剤に関する販売権許諾契約を締結-大正製薬

エスフルルビプロフェン含有消炎鎮痛貼付剤に関する販売権許諾契約を締結-大正製薬

読了時間:約 59秒
2015年04月02日 AM06:00

大正富山医薬品と帝人ファーマが共同販売

大正製薬株式会社は3月30日、同社の連結子会社である株式会社トクホンが創製し、大正製薬とトクホンが日本で共同開発を行ったエスフルルビプロフェン含有外用消炎鎮痛貼付剤(開発コー ド:TT-063)について、帝人株式会社と、国内における販売権の許諾に関する契約を締結したと発表した。

この契約により、TT-063を大正製薬の連結子会社である大正富山医薬品株式会社と、帝人の連結子会社である帝人ファーマ株式会社が、国内において共同販売を行うこととなる。また、大正製薬は販売権許諾の対価として、契約一時金およびマイルストーンを帝人から受領するという。

変形性関節症を予定適応症として製造販売承認を申請済

今回適応が予定されている変形性関節症は、関節軟骨の変性や磨耗を主体とした関節部位の慢性退行性変性疾患であり、発症部位により変形性膝関節症や変形性腰椎症などに分類される。国内の患者数は、変形性膝関節症で2400万人、変形性腰椎症で3500万人と推定され、およそ3割に疼痛症状がみられるとされている。疼痛はQOLを低下させる大きな要因であり、強力な消炎鎮痛作用を有する貼付剤の開発が期待されている。

契約の対象となったTT-063は、エスフルルビプロフェンを含有する消炎鎮痛貼付剤。変形性膝関節症の日本人の患者633名を対象として実施した第3相臨床試験において良好な結果が得られ、2014年10月に変形性関節症を予定適応症として、厚生労働省に製造販売承認申請を行っている。

▼外部リンク
大正製薬ホールディングス株式会社 ニュースリリース

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • オンボー、活動期クローン病に対する皮下注製剤を発売へ-リリーと持田製薬
  • 心不全リスク・糖尿病・感染症などの検査を手軽に測定できる「ルミラ」発売-ロシュ
  • 原発性IgA腎症、治療薬「アトラセンタン」をFDAが迅速承認-ノバルティス
  • アミバンタマブ+ラゼルチニブでEGFR遺伝子変異を有する進行NSCLCのOSを大幅に改善(第Ⅲ相試験MARIPOSA)
  • エピソード記憶能力を誰でも簡単に計測可能なスマホアプリ、特許取得-富山大ほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい