点滴静注製剤治療終了4週後から、1回300mgを4週間隔で皮下投与
日本イーライリリー株式会社と持田製薬株式会社は5月21日、ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤「オンボー(R)皮下注200mgオートインジェクター」(2025年6月23日発売)、「オンボー(R)皮下注200mgシリンジ」(2025年8月中旬発売)[一般名:ミリキズマブ(遺伝子組換え)]について、中等症~重症の活動期クローン病治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)に対する効能または効果で、同日薬価基準に収載されたことを受け、新発売すると発表した。

画像はリリースより
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クローン病は主に若年者に発症し、小腸や大腸を中心に浮腫や潰瘍を生じる原因不明の炎症性疾患。腹痛、下痢、疲労、発熱、体重減少、貧血、再発性瘻孔、便意切迫感など、さまざまな症状や合併症を伴い、QOLの低下に関わっている。適切に管理されない場合、入院や外科的介入を必要とする可能性がある。
オンボーは、腸管の炎症に関与するサイトカインであるIL-23のp19サブユニットを標的とすることで、消化管内の炎症を軽減するヒト化IgG4モノクローナル抗体。オンボー皮下注製剤は、中等症~重症の活動期クローン病の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)として、ミリキズマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤による治療終了4週後から、通常、成人にはミリキズマブ(遺伝子組換え)として1回300mgを4週間隔で皮下投与する。
皮下注製剤の登場で、クローン病患者自身の生活スタイルに合わせた治療が可能に
両社は「オンボー200mg皮下注製剤が薬価収載されたことは、クローン病患者それぞれに、自身の生活スタイルに合わせられる治療選択肢を、新たな革新的医薬品として提供することを意味する。今後も医療関係者への適切な情報提供に取り組み、患者QOL向上に貢献していく」と、述べている。
なお、オンボーは国内において、日本イーライリリーが製品供給を担当し、持田製薬が流通・販売、および情報提供活動を担う。
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