国内初、PSMA陽性mCRPC向けRLT「プルヴィクト」が新発売

画像はリリースより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)
ノバルティス ファーマ株式会社は、前立腺がんに対する放射性リガンド療法(RLT)治療薬「プルヴィクト静注(一般名:ルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)」を11月12日に発売した。
プルヴィクトは、標的化合物(リガンド)と治療用放射性核種(放射性同位元素 ルテチウム-177)を組み合わせた薬物複合体で、前立腺特異的膜抗原(PSMA)陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に対して本邦で初承認の放射性医薬品である。
サポートサイト「RLTCare」更新、プルヴィクト診療報酬シミュレーション追加予定
プルヴィクト発売に合わせ、RLTに携わる医療関係者向けの総合サポートウェブサイト「RLTCare」を更新。今回の更新で、PSMAの疾患や製品ページが会員専用コンテンツとして追加された。今後の更新で、プルヴィクト診療報酬シミュレーションの追加が予定されている。
RLTは、従来の治療法と比較して患者に治療を提供するまでの道のりが長く、複雑である。RLTCareは、RLTの導入検討から治療の実施まで、医師をはじめとした医療関係者が抱える不安や疑問を解消し、スムーズな治療進行をサポートする「パートナー」となることを目指す。
4つの機能でRLT導入・実施を全面サポート
RLTCareは、「RLTLearn」「RLTSchedule」「RLTSupply」「RLTAssist」という4つの主要機能で、医療関係者を多角的に支援する。
- RLTLearn (学ぶ) :疾患情報や製品基本情報、資材の提供に加え、会員登録を行うことで、RLT導入に必要な設備投資や診療報酬のシミュレーション(プルヴィクトおよびルタテラに対応)が可能になる。また、横浜市立大学附属病院の特別措置病室を3Dバーチャルリアリティで体験できるコンテンツも用意されている。
- RLTSchedule (連携・発注) :RLTについて相談や紹介が可能な全国の施設を検索できる機能を提供。さらに、ノバルティスファーマ放射性医薬品発注システム(ROME)を通じたオーダー管理・治療計画もサポートする。
- RLTSupply (供給) :RLT製品の製造プロセスや安定した供給体制に関する情報を提供。
- RLTAssist (サポート) :専門チームによるカスタマーサポートを提供し、安心して治療を進められるよう支援。
登録不要で視聴可能なコンテンツも充実
RLTCareは、会員専用コンテンツのほか、会員登録なしで誰でも閲覧可能なコンテンツも提供している。
特に「放射性リガンド療法のチーム医療にかかわる方へ」のページでは、これから核医学治療に携わる看護師や医療従事者向けに、安全管理の基本から実践的な対応までを解説する動画コンテンツが公開されている。
▼関連リンク
・ノバルティスファーマ株式会社 プレスリリース(PSMAddition試験データ)
・ノバルティスファーマ株式会社 プレスリリース(プルヴィクト静注発売のお知らせ)
・RLT Care サイト


