医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 【インフル流行マップ45週】定点当たり報告数が1を超え、全国的な流行期に突入-感染研

【インフル流行マップ45週】定点当たり報告数が1を超え、全国的な流行期に突入-感染研

読了時間:約 1分11秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年11月15日 PM03:15

警報越えは沖縄の1か所、注意報越えは3県3か所

国立感染症研究所は11月15日、2019年第45週:11月4日~11月10日(11月13日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。


画像は感染研のウェブサイトより

2019年第45週の定点当たり報告数は1.03(患者報告数5,084)となり、流行開始の指標である1.00を上回った。全国的なインフルエンザの流行に入ったと考えられる。都道府県別では沖縄県(4.45)、鹿児島県(2.66)、青森県(2.48)、長崎県(2.31)、福岡県(2.03)の順となっている。33道府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられたが、2府県で定点当たり報告数の増減に変化なく、12都県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。

定点医療機関からの報告をもとにした推計受診者数については、現在システムの調整を行っていることから、可能となった時点から情報提供を行う予定だという。

・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は沖縄県の1か所(八重山)だった。また、注意報レベルを超えている保健所地域は長崎県の1か所(県南)、新潟県の1か所(佐渡)、青森県の1か所(八戸市)の計3か所だった。

基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は71例で、前週(57例)より増加。25都道府県から報告があり、年齢別では0歳(2例)、1~9歳(27例)、10代(5例)、20代(1例)、30代(2例)、50代(1例)、60代(9例)、70代(10例)、80歳以上(14例)だった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第41~45週)ではAH1pdm09(98%)、AH3亜型(1%)、B型(1%)の順だった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 日本人がアフターコロナでもマスク着用を続けるのは「自分がしたいから」-阪大ほか
  • 乳児股関節脱臼の予防運動が効果的だったと判明、ライフコース疫学で-九大ほか
  • 加齢黄斑変性の前駆病変、治療法確立につながる仕組みを明らかに-東大病院ほか
  • 遺伝性不整脈のモデルマウス樹立、新たにリアノジン受容体2変異を同定-筑波大ほか
  • 小児COVID-19、罹患後症状の発生率やリスク要因を明らかに-NCGMほか