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ペムブロリズマブでオンコロジー領域に本格参入-MSD

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2017年03月15日 PM02:00

KEYNOTE-024試験でペムブロリズマブがPFS、OSともに有意な結果に

京都府立医科大学大学院呼吸器内科の高山浩一教授は13日、MSD株式会社主催の免疫チェックポイント阻害薬()・ペムブロリズマブ(商品名:)の発売記者発表会で講演し、化学療法未治療の非小細胞肺がんに対して一次治療としてペムブロリズマブと化学療法を比較した国際共同第3相臨床試験のKEYNOTE-024試験について、「主要評価項目である(化学療法に対する)ペムブロリズマブの無増悪生存期間(PFS)のハザード比は0.50と非常に大きな差がついた。また、副次評価項目だった全生存期間(OS)でもハザード比は0.60であり、極めて大きなインパクトを与えた試験だった」との見解を示した。

そのうえで高山教授は「この薬剤での課題は従来の抗がん剤と違って、自己免疫系の副作用の発現時期が予測できないこと。その意味では患者教育が重要な薬剤」と強調。多様な診療科に跨る免疫関連副作用に対応するため、ネットワークづくりが各医療機関で必要になると語った。

肺癌診療ガイドラインでも推奨グレードAに

高山教授は昨年末に改訂された日本肺癌学会の「EBMの手法による肺癌診療ガイドライン」についても言及。Ⅳ期の非小細胞肺がん一次治療で、EGFR遺伝子変異/ALK遺伝子転座/ROS1遺伝子転座が陰性あるいは不明の場合で、PSが0、1の非扁平上皮がんでは、PD-1陽性細胞が50%以上ならばペムブロリズマブの使用が推奨グレードAになったと説明した。

また、一次治療でペムブロリズマブ未使用のEGFR遺伝子変異/ALK遺伝子転座/ROS1遺伝子転座が陰性あるいは不明の場合で、PSが0、1の非扁平上皮がんの二次治療は、ペムブロリズマブとニボルマブ(商品名:)のいずれかのPD-1阻害薬、ドセタキセル単剤あるいはラムシルマブの併用、ペメトレキセド単剤、S-1単剤が薬剤選択肢だが、このうちPD-1阻害薬のみが推奨グレードAになったとした。

二次治療でのペムブロリズマブとニボルマブの使い分けに関しては「現在、両者の直接比較試験はなく、違いはペムブロリズマブが3週ごと、ニボルマブが2週ごとの投与。また、投与量はペムブロリズマブが固定量であるのに対して、ニボルマブは体重当たりで決定される。そうした両薬剤の特徴を説明したうえで(患者とともに)決めていくことになる」との見解を示した。

また、この発表会の冒頭であいさつに立ったMSDのヤニー・ウェストハイゼン社長は「オンコロジー領域は当社の重点領域で、日本ではこの製品で初めてこの領域に本格的に参入する」と述べ、同領域でのリーディングカンパニーになるとの抱負を強調。現在ペムブロリズマブに関しては併用療法も含め、約30種類のがん種で400以上の臨床試験が進行中であることを明らかにした。

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