医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 治験結果を平易な日本語でまとめた「Plain Language Summaries」公開-GSK

治験結果を平易な日本語でまとめた「Plain Language Summaries」公開-GSK

読了時間:約 55秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年02月15日 PM01:30

治験参加患者の90%が結果を積極的に知りたいと希望

グラクソ・スミスクライン株式会社は2月13日、同社が実施する治験の結果をできるだけ平易な日本語でまとめたPlain Language Summaries()をホームページに公開したと発表した。


画像は同社ウェブサイトより

海外の調査によると、通常、治験に参加する患者の90%が自身の参加した治験結果について積極的に知らせてもらいたいと望んでいるものの、うち90%がその状況下にないと答えていた。

PLSとは、治験参加者とその家族に対し、治験結果について、分かりやすい表現を用いて情報提供を行うことを目的とした文書。PLSに使われる文言は、誰でも読解が可能であることを目指しており、各治験に参加している国の言語へ翻訳された後、順次公開されるという。

EUでは19年に簡潔な試験概要の公開を求める規制が施行

EUでは2019年に治験依頼者が簡潔な試験概要を公開することを求める規制を施行することとなっており、GSKは、グローバル全体でこの取り組みを規制の施行に先駆けて2017年から実施。日本においても、日本語訳による治験結果の公開準備を進めており、今回、最初の試験で日本語訳を公開したという。

これにより、同社の実施した治験情報の透明性を高めるだけではなく、治験に協力した患者や家族が、その治験結果がどうであったのかをより理解できることが期待されるとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 網膜色素変性症の治療に有用な低分子抗体発見、ロドプシンの異常を阻害-名工大ほか
  • 日本人IBD患者の新型コロナ重症化因子は、肥満と脳血管疾患既往歴-札幌医科大ほか
  • 肝がんRFA後の予後を高精度に予測するTransformer AIモデルを開発-東大病院
  • 腎性貧血薬ロキサデュスタット、甲状腺ホルモン検査値に影響の可能性-関西電力ほか
  • 膵がん、膜結合タンパク質RECKが発症・転移に関与すると判明-京大