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エリキュース、高齢NVAF患者対象の実臨床データを発表-米BMSと米ファイザー

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2017年09月04日 PM03:00

ワルファリンに対して脳卒中/全身性塞栓症のリスク・大出血の発現率低下

米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と米ファイザー社は8月29日、65歳以上の非弁膜症性心房細動()患者において、「エリキュース(R)」(一般名:)がワルファリンと比較して、/全身性塞栓症のリスクおよび大出血の発現率が有意に低いことが示された、米Humana社のデータベースによるリアルワールド(実臨床)データの解析結果を発表した。この解析結果は、「Current Medical Research and Opinion」に掲載されたほか、特定のコホートのデータは、欧州心臓病学会(ESC)2017年度年次総会で発表されている。

Humana社のデータベースには、主に米国南部と中西部に在住の2000万人以上によるマネージドケアの医療費および薬剤費に対する保険請求が含まれている。このデータベースから、年齢(65歳以上)および2013年1月1日~2015年9月30日までの期間におけるエリキュースまたはワルファリンの薬剤費の保険請求記録を基に、米国のメディケア・アドバンテージ・プランに加入しているNVAF患者を特定。解析では、脳卒中/(虚血性脳卒中、出血性脳卒中、全身性塞栓症を含む)および大出血(頭蓋内出血、消化管出血、その他の大出血を含む)の発現率を評価した。脳卒中/全身性塞栓症および大出血の発現率は、国際疾病分類第9版臨床修正版(ICD-9-CM)コードの最初の1桁に、入院に関連する診断コードの付いた保険請求に基づき、追跡調査されたという。

選択的第Xa因子阻害剤の経口薬

同解析の結果、エリキュースはワルファリンと比較して、脳卒中/全身性塞栓症発症の低いリスク(ハザード比:0.65、95%信頼区間:0.51-0.83、p=0.001)および大出血の低い発現率(ハザード比:0.53、95%信頼区間:0.45-0.63、p=0.001)が示されたという。追跡調査期間の中央値は、エリキュースで6.3か月、ワルファリンで8.3か月だった。これらの結果は、ランドマーク試験の第3相ARISTOTLE試験の結果を補完するものとしている。

エリキュースは、選択的第Xa因子阻害剤の経口薬。主要な血液凝固タンパク質の第Xa因子を阻害することにより、トロンビンの生成と血栓の形成を抑制する。日本では、「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制」、「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症)の治療および再発抑制」を効能・効果として承認されている。

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