医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 変形性関節症治療剤SI-613の開発・販売提携の基本合意書を締結-生化学工業と小野薬品

変形性関節症治療剤SI-613の開発・販売提携の基本合意書を締結-生化学工業と小野薬品

読了時間:約 51秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年05月16日 PM12:30

ヒアルロン酸と非ステロイド性抗炎症薬を化学結合した薬剤

生化学工業株式会社と小野薬品工業株式会社は5月12日、生化学工業株式会社が開発を進めている変形性関節症治療剤「」の日本での共同開発・販売提携に関する基本合意書を締結したことを発表した。今後両社は、正式契約締結に向けて協議を進めていく予定だ。

SI-613は、生化学工業独自の薬剤結合技術を用いて、ヒアルロン酸と非ステロイド性抗炎症薬()を化学結合した薬剤。ヒアルロン酸による関節機能改善効果に加え、徐放されるように設計されたNSAIDの鎮痛・抗炎症作用を併せ持つことから、変形性関節症に見られる強い痛みや炎症を速やかかつ長期間にわたり改善することが期待されている。

変形性関節症を対象としたP3試験を実施中

同剤は、注射剤として関節腔内に直接投与することから、全身血流への移行が少なく、NSAIDの経口剤や貼付剤投与と比較して副作用が軽減されるものと考えられる。

日本では、変形性関節症を対象とした第3相臨床試験を実施中。膝関節を対象とした検証的試験のほか、今後、他関節部位(股、足首、肘、肩)を対象とする臨床試験・安全性評価を主目的とする長期投与試験を実施する予定だ。同社はこれらの試験を速やかに進め、早期の承認取得を目指していきたいとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大