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うつ病にネットを使った認知行動療法が好評

読了時間:約 1分3秒
2012年11月01日 PM12:13
うつ病とWEBサービス

うつ病のみに特化したWEBサービスを提供する「U2plus」が、有料ユーザー150人を対象にしたアンケート結果(8月実施)を公表した。うつ病の症状の改善に同サービスが「効果がある」と回答したのは28.9%、「どちらかといえば効果がある」は64.5%、合わせると93.4%がその効果を実感している。4月に行ったアンケートでは約97%のユーザーから好感触を得ている。

自宅で実践できる認知行動療法

U2plusでは、簡易に実践できるプログラムを用意している。これは認知行動療法の専門医の監修によるものだが、特色は2点ある。自宅で一人で利用することを想定した、孤独感を緩和する設計。利用者をうつ病の患者と予防や再発防止を希望する人に限定して、それぞれに対応した適宜のフォロー。

認知行動療法は薬物療法と並行して行われるうつ病の治療だが、対面カウンセリングができるセラピストが不足していることや高額の費用がかかるなど難しい現状を抱えている。
「手軽にできて、ひとりではないと感じられるので心強い」U2plusユーザーは、このサービスに期待を寄せている。

世界的疾病という将来

世界保健機関(WHO)は世界精神保健デーの10月10日に、世界のうつ病患者数が3億5千万人に及ぶと発表した。ちなみに、厚生労働省の調査では日本の患者数は約104万人(2008年)。

同じくWHOは、うつ病が近々エイズと並ぶ世界的疾病になり、2020年には心疾患に次いで健康を脅かす疾病第2位、2030年には第1位となることを予測している。

▼外部リンク

ドリームニュース
http://www.dreamnews.jp/press/0000060620/
U2plus
http://u2plus.jp/

 

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