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関節機能改善剤「ヒアロス関節注25mg」をあゆみ製薬に承継-マルホ

読了時間:約 1分28秒
2017年02月15日 AM11:15

3月1日付けで承継

マルホ株式会社は2月13日、同社が製造販売承認を有する関節機能改善剤「ヒアロス(R)関節注25mg」を、あゆみ製薬株式会社が承継することとなったと発表した。2017年3月1日以降は、あゆみ製薬が同製品の製造販売元として、情報の提供と収集を行い、製品供給を実施していく予定だ。

マルホは、2011年に策定した、皮膚科学領域に特化した長期ビジョン「Excellence in Dermatology」のもと、皮膚疾患に関するニーズに幅広く対応することを目指した事業展開を行ってきた。一方、あゆみ製薬は、、鎮痛、変形性関節症、骨粗鬆症の領域で「リウマチ・整形オープンプラットフォーム」を築き、製品パイプラインの拡充を図っている。今回承継予定の同製品は、あゆみ製薬にとって初めての変形性関節症の製剤となる。

リウマチ・整形外科領域を拡充するあゆみ製薬、初の変形性関節症の製剤

同製品の効果・効能は、、肩関節周囲炎と、関節リウマチにおける膝関節痛。関節リウマチにおける膝関節痛では、抗リウマチ薬等による治療で全身の病勢がコントロールできていても膝関節痛のある場合、全身の炎症症状がCRP値として10mg/dL以下の場合、膝関節の症状が軽症から中等症の場合、膝関節のLarsen X線分類がGrade IからGrade IIIの場合などの基準をすべて満たす場合に限られる。

変形性膝関節症、肩関節周囲炎の場合、通常、成人1回1シリンジ、精製ヒアルロン酸ナトリウムとして1回25mgを1週間ごとに連続5回膝関節腔内または肩関節(肩関節腔、肩峰下滑液包または上腕二頭筋長頭腱腱鞘)内に投与する(症状により投与回数を適宜増減)。関節リウマチにおける膝関節痛の場合は、通常、成人1回2.5mL(1シリンジ)、精製ヒアルロン酸ナトリウムとして1回25mgを1週間ごとに連続5回膝関節腔内に投与する。関節内に投与するため、厳重な無菌的操作のもとに行うこととされている。

あゆみ製薬は、2015年8月に参天製薬株式会社から抗リウマチ薬事業を承継し、日本初のリウマチ領域のスペシャリティファーマとして事業を開始した。2015年12月には昭和薬品化工株式会社の医薬品事業を統合している。同社は今回の承継後も、リウマチ・整形外科領域において、患者のQOLの向上に貢献していきたいとしている。(遠藤るりこ)

 

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