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沖縄で結核集団感染で妊婦が死亡 広がる不安

読了時間:約 58秒
2012年08月03日 AM08:00
11年ぶりの集団感染

沖縄県は、結核の集団感染があり、最初の患者である30代の女性が死亡し、その家族4人が発病、15人が感染したと発表しました。

死亡した女性は、妊婦で、2012年1月から妊婦検診のため医療機関へ通院していましたが、3月下旬に結核と診断され、その後容態が急変し、4月に中旬に死亡しました。

妊娠中のためX線検査を行わず感染広がる

沖縄県によると、女性は昨年11月頃の感染し、当初から、せきや微熱などの症状もありましたが、風邪と見なしていたそうです。

今年1月から妊婦検診のため通院していましたが、切迫流産のため3月下旬に入院。その際、せきが続いていたため胸部X線撮影を行い、結核と診断されました。

沖縄県では、女性が大量の排菌患者であったこと、また妊娠中のためX線検査が遅れたこと、家族に感染しやすい幼児がいたことが、主な集団感染の原因としています。女性が通院していた病院では、この女性と同じ日に同病院を受診し、感染の可能性がある対象者へ健康診断を実施しました。

また、保健所では、陽性となった対象者への対応方針を検討するとともに、服薬が必要な対象者への服薬支援を行っていくとしています。

▼外部リンク

沖縄県 健康増進課からのお知らせ
http://www3.pref.okinawa.lg.jp/site/

沖縄県
http://www3.pref.okinawa.jp/

公益財団法人 結核予防会
http://www.jatahq.org/about_tb/index3.html

 

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