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MRIを用いた統合失調症とうつ病の鑑別方法を開発

読了時間:約 46秒
2013年07月21日 PM02:13

正確率は約8割

独立行政法人 国立精神・神経医療研究センターは、統合失調症とうつ病の鑑別をMRI画像を用いて行う方法を開発したと発表した。

(この画像はイメージです)

研究は25名の女性統合失調症患者、同じく25名の女性うつ病患者の頭部MRI画像から脳の形態の違いを検出することで行われた。その結果、統合失調症ではうつ病に比較して大脳基底核周辺にある視床に、うつ病では統合失調症に比較して帯状回のうち膝下部に、変化が見られることが明らかになった。

この方法による統合失調症とうつ病の鑑別の正確率は今回の研究では78%、別の患者群では79%。

補助診断法として期待

今後の展開について発表記事では

この二つの疾患は治療法が異なりますが、問診による情報だけではしばしば鑑別が困難であるため、MRIを活用する方法が確立すれば、補助診断法として臨床で非常に役立つことが期待できます。(独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 発表記事より引用)

と述べられている。(小林 周)

▼外部リンク

独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 発表記事
http://www.ncnp.go.jp/press/press_release130716.html

 

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