医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 静脈可視装置「ベインビュア」発売-テルモ

静脈可視装置「ベインビュア」発売-テルモ

読了時間:約 1分
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年04月04日 AM11:15

注射や採血で静脈に穿刺する際に用いられる静脈可視装置

テルモ株式会社は4月2日、」(一般的名称:)を全国の医療機関に向けて販売開始したと発表した。


画像はリリースより

静脈可視装置は、注射や採血で静脈に穿刺する際に用いられ、血管が細い患者や小児の穿刺前の血管確認や、穿刺後に薬剤が血管に流れている様子の目視に使用する。同装置は、近赤外線を用いて静脈の太さや血管走行を可視化する装置。近赤外線には血液に吸収される性質があるため、皮膚の表面に照射すると、血液に吸収されなかった近赤外線が装置に向けて反射される。静脈可視装置はこの反射されたデータを解析し、皮膚に画像として投影する。

5種類の投影モードを標準搭載、状況に応じた見やすさ目指す

ベインビュアは、深さ10mmまでの静脈を皮膚に投影する。ユニバーサルモード(標準モード)、ファインディティールモード(高精度モード)、インバースモード(反転モード)、リサイズモード(対象に応じた3段階の投影サイズ選択が可能)、マックスブライトモード(標準より40%明度をアップ)、カラーモード(背景色を黄色または白から選択可能。ベインビュア ビジョン2のみ搭載)など5種類の投影モードを標準搭載し、状況に応じた見やすさを目指したという。

臨床現場での使いやすさにも配慮し、充電式バッテリーを採用。持ち運びやすいハンディタイプの「ベインビュア フレックス」と、スタンドタイプの「ベインビュア ビジョン2」を展開する。同社は、2018年度に約50台の販売を目指したいとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • ステージ4肺がん、電カルデータから高精度に予後予測するAIを構築-近大ほか
  • ペット型ロボットは、無菌室での長期療養患者への心理面支援に「有効」-東京医科大
  • 介護保険の質疑応答、生成AIチャットボットのシステムを開発-岡山大
  • 視覚障害者を支援、AI活用の写真撮影システム「VisPhoto」開発-大阪公立大ほか
  • 子宮肉腫の術前診断、AIで自動化するシステムを開発-東大ほか