医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ドラッグリポジショニング化合物ライブラリーを用いた新薬探索開始-アステラスら3社

ドラッグリポジショニング化合物ライブラリーを用いた新薬探索開始-アステラスら3社

読了時間:約 1分15秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年10月13日 PM02:30

、田辺三菱製薬および第一三共が連携

アステラス製薬株式会社、田辺三菱製薬株式会社、第一三共株式会社は10月11日、オープンイノベーションの一環として、ドラッグリポジショニング化合物ライブリーを用いた新たな疾患治療薬の探索プログラム「JOINUS」(Joint Open INnovation of drUg repositioning)を共同で実施すると発表した。

薬の再活用という概念のドラッグリポジショニングは、一般的に薬の当初とは異なる適応を見出すことを目的としている。ドラッグリポジショニングとして扱われる化合物は、既承認薬や開発中止品など多岐にわたるが、JOINUSプログラムでは発売まで至らなかった化合物を対象に、新薬としての開発を目指していくという。

募集期間は10月16日~11月17日、研究期間は原則1年以内

このプログラムで3社は、臨床試験または前臨床試験を実施後に開発を中止した化合物からなる化合物ライブラリーを構築。これをドラッグリポジショニング化合物ライブラリーとして、JOINUSプログラムに応募した国内研究機関に提供し、in vitro評価系を用いて評価してもらう。

これまでアカデミアに提供していた化合物ライブラリーは、化合物の構造多様性を考慮し、薬理活性や安全性が確認される前の化合物を含め幅広く集めたものだった。今回のライブラリーは、すでに非臨床試験で薬理活性が認められており、基本的な安全性も確認されているものであり、新しい薬効評価系で活性が認められた場合には、従来の創薬と比べ、短期間で臨床試験まで進められることが期待されるという。

同プログラムの公募対象は、国内研究機関に所属している研究者で、応募内容の研究を日本国内で遂行可能な人。募集期間は、10月16日~11月17日で、選考期間は11月20日~2018 年2月16日を予定している。研究期間は契約締結日から原則1年以内。なお、同プログラムでは、研究資金の提供はないという。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ
  • SGLT2阻害薬、糖尿病関連腎臓病の進行を抑える新たな仕組みを発見-岡山大ほか