医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【偽造医薬品等情報センター】医療用薬4.4%が個人輸入-7割強は上限超える購入量

【偽造医薬品等情報センター】医療用薬4.4%が個人輸入-7割強は上限超える購入量

読了時間:約 2分53秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年01月20日 AM10:30


■リスク認識せずネットで拡大

一般消費者を対象に、個人輸入による医療用医薬品の購入経験を調べたところ、「ある」と回答したのが全体の4.4%に上ることが明らかになった。製薬企業の有志団体が調査を実施し、厚生労働省の委託業務として医薬品の個人輸入にかかる広報啓発活動を担う「偽造医薬品等情報センター」が報告をまとめた。購入者自身は医薬品のリスクを認識しておらず、インターネット上の個人輸入代行サイトを介して、勃起不全(ED)治療薬や美容目的の抗肥満薬に加え、、抗アレルギー薬、抗精神病薬なども手軽に購入していた実態が浮き彫りになった。医薬品の個人輸入は限定的に認められているとはいえ、今回の結果は明らかにそれを逸脱する結果となった。

医薬品の個人輸入をめぐっては、国内未承認薬で代替品がなく、外国で受けた薬物治療を継続する必要がある場合や、海外からの旅行者が常備薬として携行する場合に限り、1カ月分までは海外から入手することが認められている。ただ、近年インターネットを介した医薬品の購買活動が行われるにつれて、医療目的というより個人の嗜好で医薬品を不正に購入する一般消費者の存在が問題視されている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【小林製薬】小林社長・会長が引責辞任-紅麹問題で経営責任明確化
  • 【アマゾン】アマゾンファーマシー開始-大手薬局チェーン9社が参加
  • 【青森県】癌化学療法の共通TR完成-薬薬連携拡大への布石に
  • 【生物由来技術部会】ハートシート「承認不適切」-きょう24日にも可否審議へ
  • 【日薬 岩月会長】中間年改定、中止か延期か廃止-長期品は丁寧な説明必要