医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 2型糖尿病治療薬「エクメット配合錠」を発売—ノバルティス

2型糖尿病治療薬「エクメット配合錠」を発売—ノバルティス

読了時間:約 1分3秒
2015年11月30日 AM11:45

ビルダグリプチンとビグアナイド薬の配合剤

ファーマ株式会社は11月26日、DPP-4阻害薬であるビルダグリプチン(製品名:エクア(R)錠)と、ビグアナイド薬であるメトホルミン塩酸塩を配合した2型糖尿病治療薬「(R)配合錠 LD、HD」(以下、)を発売開始した。


画像はリリースより

エクメットは、海外では「Eucreas(R)」として、2型糖尿病の適応症で2007年にEUで初めて承認。2015年6月現在、120の国と地域で承認されている。

ビルダグリプチン単剤と同価格で経済的

2型糖尿病の治療に用いられる経口血糖降下薬のクラスは現在7種類あり、いずれも第一選択薬として使用されている。しかし、これらの単独投与で血糖値のコントロールが十分に得られない場合は、増量や作用機序の異なる血糖降下薬の併用療法が推奨されている。

エクメットは、ビルダグリプチン及びメトホルミンの併用による治療が適切と判断される場合に使用可能で、1日2回投与の製剤として、LD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg)とHD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)の2規格がある。

これにより医師が患者の病態に応じた選択をしやすくなり、HDではメトホルミンの1日投与量が1000mgとなるため、メトホルミンの高用量処方のニーズにも対応することが可能。さらに、同剤の1錠薬価はビルダグリプチン単剤と同じ87.70円で、経済的にもメリットが大きい。

同社は、エクメットが今後、2型糖尿病患者の新しい治療選択肢になることが期待されるとしている。

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • オンボー、活動期クローン病に対する皮下注製剤を発売へ-リリーと持田製薬
  • 心不全リスク・糖尿病・感染症などの検査を手軽に測定できる「ルミラ」発売-ロシュ
  • 原発性IgA腎症、治療薬「アトラセンタン」をFDAが迅速承認-ノバルティス
  • アミバンタマブ+ラゼルチニブでEGFR遺伝子変異を有する進行NSCLCのOSを大幅に改善(第Ⅲ相試験MARIPOSA)
  • エピソード記憶能力を誰でも簡単に計測可能なスマホアプリ、特許取得-富山大ほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい