医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > シスメックス 免疫血清検査の小型検査装置「HTSCL-800」を新発売

シスメックス 免疫血清検査の小型検査装置「HTSCL-800」を新発売

読了時間:約 1分34秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年10月02日 AM08:30

-2000i、-5000に続くHISCLシリーズの新製品

シスメックス株式会社は9月24日、免疫血清検査の小型検査装置として、新たに「 HTSCL(R)-800」を発売すると発表した。「HISCL-5000」および「HISCL-2000i」のHISCLシリーズ製品として、高機能・高性能を継承しながら、省スペース化にも寄与する小型の新装置となっている。


画像はプレスリリースより

HISCLシリーズとしては、化学発光酵素免疫測定法を採用した全自動免疫測定装置 HISCL-2000iが2007年に発売。2012年には同時測定項目数や処理能力、ユーザビリティを向上させた新タイプとして全自動免疫測定装置 HISCL-5000が発売されている。

HISCLシリーズに関しては、シスメックスが2007年、化学発光酵素免疫測定法を採用した「全自動免疫測定装置 HISCL-2000i」を発売。2012年に同時測定項目数や処理能力、ユーザービリティを向上させた新タイプとして「全自動免疫測定装置 HISCL-5000」を発売している。

独自項目の試薬製品ラインアップとしても、肝線維化マーカー試薬の「HISCL M2BPG試薬」や、アトピー性皮膚炎マーカー試薬「HISCL TARC試薬」などをそろえ、日本国内市場を中心に幅広い疾患の早期発見や治療に役立つHISCLシリーズとして、展開している。

医療現場の高度化・多様化するニーズに応え、新興国市場も視野に

HISCL-800は、微量のサンプルで検査が可能である点や、検体吸引から17分という迅速な測定で高感度なデータを提供する点、操作性の高さなどについて、HISCLシリーズの特長を維持しながら、従来のHISCL-5000に比べ、装置の横幅を約60%に縮小することに成功。コンパクトながら、素早く正確な、最大24項目の同時測定を可能にしているという。

試薬ID管理はRFIDを採用、SNCS機能も標準装備する。また24時間試薬冷却機能を有し、常時測定可能な状態を保つこともできる。こうした特長により、通常の検査はもちろん、緊急検査や特定項目の検査など、医療機関における多様なニーズに応える装置となっているという。

シスメックスは同製品を、今後さらなる成長が見込まれる中国やアジアパシフィック地域など、新興国の免疫血清検査市場にも2015年度以降、投入する方針で、同社の臨床的価値の高い試薬項目を合わせた高付加価値の検査環境を広く提供していきたいとしている。(紫音 裕)

▼外部リンク
シスメックス株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 肝線維化の治療薬候補を同定、iPS細胞から誘導の肝星細胞で-東大ほか
  • 「ストレス造血時」における造血幹細胞の代謝調節を解明-東北大ほか
  • 食道扁平上皮がんで高頻度のNRF2変異、がん化促進の仕組みを解明-東北大ほか
  • 熱中症搬送者、2040年には日本の都市圏で2倍増の可能性-名工大ほか
  • 日本人がアフターコロナでもマスク着用を続けるのは「自分がしたいから」-阪大ほか