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ジェネリック薬品は先発薬と同等なのか?ジェネリック不信に沈静化を図る

読了時間:約 1分9秒
2012年10月17日 PM01:00
先発医薬品ほどの効果がない

抗うつ剤として市販されている 後発医薬品BudeprionXL300が、先発医薬品のWellbutrin(ウェルブトリン)ほどの効果がないという理由で、全店頭から撤去するよう、米食品医薬品局(FDA)が要請したとForbesが報じた。

(この写真はイメージです)

阻害薬抗鬱薬であるウェルブトリンは、気分を正常な状態に戻すために、脳に働きをかけて治療を促す。また、ウェルブトリンの成分であるビュープロピオンは、禁煙補助剤として有名なザイバンと同成分。。

2007年から副作用の声

5年ほど前から、「Budeprion XL 300」については、頭痛、不安、不眠といった多くの副作用があることが、服用者から報告されていた。

そもそも後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは?

新しい薬を先発医薬品、その新薬の開発から約20年経過し、特許が切れた後に発売される、同一成分・同効とされる薬を後発医薬品、つまりジェネリック医薬品と呼ぶ。先発医薬品は、一連の臨床試験を通して効果や副作用が実証されており、信頼性が高い。一方、ジェネリック医薬品は、中小様々な企業から発売されており、また開発費がかかっていない点から、安価で入手ができる。

事態の鎮静化を図る

FDAは次のコメントを表明している。

「現在、約1万ものジェネリック医薬品が市場に出回っている。今回の回収の事態は、単一の製造業者のみのリコールの問題であり、ジェネリック全体の問題ではない。」

同サイトには、妊娠中に服用した後、子どもが生後1週間で、身体の硬直化や目の動きの異常、発作などを発症した女性のコメントが寄せられている。

▼外部リンク

Forbes
http://www.forbes.com

Vitamin House
http://www.vitaminhouse.co.jp

 

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