医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 三重大学 血液脳関門障害を簡便に可視化する方法の開発に成功

三重大学 血液脳関門障害を簡便に可視化する方法の開発に成功

読了時間:約 49秒
2013年09月05日 PM09:58

三重大学とキヤノンの共同グループが開発

三重大学は、8月23日(金)に記者会見を開き、血液脳関門障害を非侵襲的に生きたまま可視化する手法の開発に成功したと発表した。

この研究は、医学系研究科薬理ゲノミクスの田中利男教授、西村有平講師、神経病態内科学の冨本秀和教授、矢田健一郎講師、そしてキヤノン株式会社の研究員らの共同グループによって行われた。

(画像はプレスリリースより、記者会見の模様)

研究成果は、アメリカ化学会(ACS)が発行している科学誌「ACS Chemical Neuroscience」の2013年8月号に掲載され、その注目度から表紙を飾った。

血液脳関門障害に対する治療薬の探索に期待

今回の研究で、脳疾患モデル動物における血液脳関門障害を非侵襲的かつライブに可視化することを実現する、新しい蛍光色素の開発に成功したという。

これまでは多くの脳疾患において、血液脳関門が障害される病態の基盤は、侵襲的血管造影でしか病態を確認することができなかったが、この技術の開発により「血液脳関門障害に対する治療薬の探索」の分野の研究が飛躍的に進むと考えられている。(小沢直哉)

▼外部リンク

三重大学プレスリリース
http://www.mie-u.ac.jp/topics/kohoblog/2013/08/post-668.html

 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 1型インターフェロノパチー、乾燥ろ紙血を用いた早期診断法を開発-京大ほか
  • 家族性アルツハイマー病、「ブロモクリプチン」のP2/3試験を開始-東和薬品ほか
  • 炎症性腸疾患のベドリズマブ治療、5-ASA併用しても再燃率ほぼ変わらず-大阪公立大
  • 希少がん、日本独自の新分類策定で全がんの2割占めると判明-国がん
  • 膵頭十二指腸切除術、手術の安全性を高める新たな適応指針を開発-富山大
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい