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検査・分析作業の前工程を自動化する「細胞分離・濃度計測デバイス」を開発-京セラ

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2018年09月05日 AM10:45

京セラ独自の技術を採用し、デバイスの小型化に成功

京セラ株式会社は9月4日、血液などから特定の細胞を自動で分離・濃度測定するチップ型の「」の開発に成功したと発表。同日、都内でプレス向けの発表会を開催した。


発表会で展示された細胞分離・濃度計測デバイス

京セラは、印刷機器に搭載されるプリンティングデバイスなどで培ってきた技術を活かし、新たな領域への進出を図る。その第一弾がライフサイエンス分野における「細胞分離・濃度計測デバイス」だ。

このデバイスは、同社のフォトリソグラフィ技術により樹脂材料に100本以上の微細流路を形成。超微細な流路を樹脂製のプレートに形成することで、細胞など測定したい小さな物質を連続的に分離できる。細胞の計測には、プリンターのトナー濃度検出用の受発光センサーを応用。超小型のLEDとPD(フォトダイオード)を同一のシリコン基板上に形成する京セラ独自の技術を採用し、デバイスの小型化に成功したという。


画像はリリースより

がん診断・治療など医療分野への事業拡大も

ライフサイエンス分野の研究開発での検査・分析は、今後需要が高まることが予想されており、作業時間の短縮や省人化が求められている。同デバイスは、細胞の抽出など研究開発に必要な検査・分析の「前工程作業の自動化」に寄与することが期待される。

これまでの前工程では、専用のオペレーターが対応し、分離から測定、回収までに90分ほどの時間を要していたものが、同デバイスを用いて自動化することで、およそ30分まで短縮。また、複数の細胞検体を同時並列処置することが可能となり、現在の10倍以上の生産性が期待できるという。なお、同デバイス専用の細胞分離・濃度計測機は現在開発中で、今年度中に完成する見込み。

会見では、同デバイスの事業計画を2023年に100億円規模の売り上げ(関連機器含む)と発表。同社執行役員でプリンティングデバイス事業部本部長の酒井久満氏は、「このデバイスを皮切りに、ヘルスケア分野の発展に積極的に貢献していきたい。将来的には、ゲノム解析を行う研究分野への展開、がん診断・治療など医療分野への事業拡大を目指す」と今後の展望を述べた。なお、同デバイスは、9月5~7日に幕張メッセ国際展示場で開催される分析・科学機器専門展示会「JASIS 2018」に出展する。

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