医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > Apple Watch用かゆみ計測アプリ「Itch Tracker」公開-マルホら

Apple Watch用かゆみ計測アプリ「Itch Tracker」公開-マルホら

読了時間:約 1分1秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年07月09日 PM01:00

睡眠中の掻き動作を計測、かゆみを客観的に評価

マルホ株式会社は7月5日、睡眠中の掻き動作を計測するApple Watch用アプリケーションソフトウェア「(イッチトラッカー)」の一部機能を改良したものを一般向けに公開したと発表した。

Itch Trackerは、世界で唯一のかゆみを計測し見える化するアプリ。Apple Watchを腕に装着し、Itch Trackerを起動させて眠ると、睡眠中の掻き動作を計測し、かゆみを客観的に評価できる。スイスのネスレ スキンヘルス S.A.(NSH)が、アップル社の提供する臨床研究用フレームワークであるResearchKitを利用して開発し、臨床研究プロジェクトとして2017年4月~2018年5月まで全世界で公開していた。マルホは同アプリの国内独占的使用権を2018年4月にNSHから取得したという。

改良版は経時変化のチェック機能などを追加

マルホは、NSHと協働し、Itch Trackerをかゆみに困る人が誰でも使用できる一般向けアプリとして、経時変化のチェック機能などを追加し、さらに使い勝手のよいアプリに改良。改良を加えたItch Trackerは、7月5日よりApp Storeにて日本語版、英語版が全世界に公開された。


画像はリリースより

マルホフューチャーデザイン部部長で皮膚科専門医の生駒晃彦氏は、「Itch Trackerにより、誰もが自分の引っ掻きについて知ることができ、患者の治療アドヒアランスの向上や、医療従事者との円滑なコミュニケーションの促進が期待できる」と述べている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • ペット型ロボットは、無菌室での長期療養患者への心理面支援に「有効」-東京医科大
  • 介護保険の質疑応答、生成AIチャットボットのシステムを開発-岡山大
  • 視覚障害者を支援、AI活用の写真撮影システム「VisPhoto」開発-大阪公立大ほか
  • 子宮肉腫の術前診断、AIで自動化するシステムを開発-東大ほか
  • 生成AI、医療の文献検索活用の有用性を検証-大阪公立大