医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > サノフィ エリテマトーデスの治療薬として、ヒドロキシクロロキンを承認申請

サノフィ エリテマトーデスの治療薬として、ヒドロキシクロロキンを承認申請

読了時間:約 48秒
2014年08月15日 PM05:15

1950年代から開発、現在70か国以上で承認

サノフィ株式会社は8月8日、全身性エリテマトーデスおよび皮膚エリテマトーデスの治療薬として開発中の「ヒドロキシクロロキン硫酸塩」について、同日付けで厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表した。


この画像はイメージです

1950年代に開発が開始されたヒドロキシクロロキンは、1955年に米国で初めて承認された薬剤。適応症の詳細は各国で異なっているが、主にマラリア、、円板状エリテマトーデス、光線過敏症、関節リウマチ、若年性慢性関節炎で、現在70か国以上で承認されている。

欧米では、全身性エリテマトーデスおよび皮膚エリテマトーデスの標準的治療薬に位置づけられているが、日本では未承認のため、個人輸入により治療に用いられてきた。

世界で初めてとなる臨床試験を日本で実施

ヒドロキシクロロキンの承認は、諸外国では公表された論文のデータ‫に基づいて行われてきており、現在の医薬品としての許認可に必要な臨床試験データはこれまで存在していなかった。

サノフィは世界で初めて、現在の規制条件下での臨床試験を日本において実施。公表された論文データに臨床試験で得られたエビデンスを加え、承認申請を行ったとしている。(小林 周)

▼外部リンク
サノフィ株式会社 プレスリリース

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • オンボー、活動期クローン病に対する皮下注製剤を発売へ-リリーと持田製薬
  • 心不全リスク・糖尿病・感染症などの検査を手軽に測定できる「ルミラ」発売-ロシュ
  • 原発性IgA腎症、治療薬「アトラセンタン」をFDAが迅速承認-ノバルティス
  • アミバンタマブ+ラゼルチニブでEGFR遺伝子変異を有する進行NSCLCのOSを大幅に改善(第Ⅲ相試験MARIPOSA)
  • エピソード記憶能力を誰でも簡単に計測可能なスマホアプリ、特許取得-富山大ほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい