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【インフルエンザ流行レベルマップ第10週】再び増加、B型が77%に-感染研

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2024年03月18日 AM09:20

石川、、新潟で定点あたり報告数30超え

国立感染症研究所は3月15日、2024年第10週:3月4日~3月10日(3月13日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。


画像は感染研のウェブサイトより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)

2024年第10週の定点当たり報告数は16.14(患者報告数7万9,643)となり、前週の定点当たり報告数13.96よりも増加した。都道府県別では石川県(37.10)、北海道(35.01)、(31.79)、山形県(28.28)、(26.21)、群馬県(22.42)、長崎県(21.42)、宮城県(20.99)、青森県(20.84)、埼玉県(19.73)、佐賀県(19.10)、千葉県(18.98)、福井県(18.44)、大分県(18.41)、神奈川県(17.16)、山口県(17.06)、熊本県(16.88)の順となった。全国47都道府県中、39都道府県では前週の報告数よりも増加し、8都道府県では前週の報告数よりも減少した。

定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約47万人(95%信頼区間:43~50.9万人)となり、前週の推計値(約42.1万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約4万人、5~9歳が約15.7万人、10~14歳が約13.9万人、15~19歳が約4万人、20代が約2.4万人、30代が約3.3万人、40代が約2.1万人、50代が約0.8万人、60代が約0.4万人、70歳以上が約0.4万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1636.6万人となった。

全国の保健所管轄区域のうち、警報レベルを超えている保健所管轄区域は191か所で、42都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は178か所で、43都道府県に分布していた。

基幹定点医療機関からのインフルエンザによる入院報告数は306例であり、前週(322例)から減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(18例)、1~4歳(56例)、5~9歳(92例)、10代(53例)、20代(7例)、30代(12例)、40代(6例)、50代(3例)、60代(17例)、70代(11例)、80歳以上(31例)だった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2024年第6週~2024年第10週)ではB型が161例(77%)、AH3亜型が29件(14%)、AH1pdm09が20件(10%)、の順だった。

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