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京都薬大チームが1位に-地域課題解決のコンテスト

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2020年03月25日 AM10:30


■健サポ薬局普及へ新提案

地域課題の解決につながるアイデアを競う東京大学公共政策大学院主催のコンテストで、京都薬科大学の学生らのチームが全国1位を獲得した。京都市が提示した地域課題「健康サポート薬局の普及」に対し、ICTを活用して市民と薬局をつなげる新サービスのアイデアを提案した。チームは今後、クラウドファンディングなどを実施して、2021年度中のサービス提供を目指す。

「チャレンジ!!オープンガバナンス」と称したコンテストは、全国の自治体から公募した地域課題に対して、市民や学生のチームが課題解決策を考えるもの。自治体と市民の連携度やアイデアの内容で評価を競う。4回目となる今回は全国41都市、56チームが参加した。

1位を獲得したチームはコアメンバーの薬学生と薬剤師、市の担当者のほか、システム開発を担うIT企業社員など、合計12人で構成。市民と薬局をつなげる「ファーマッチング」というサービスを提案した。市民が健康づくりのパートナーとして、近隣の薬剤師に日常的に相談できる環境を作りたい考え。

このサービスは、オンライン地図上に薬局をマッピングして、提供サービスや所属薬剤師の情報を紐付けて公開するもの。医療機関の基本情報をまとめた「京都健康医療よろずネット」のデータを活用する。サービスに登録した薬剤師については追加で保有資格や得意分野なども表示する。

登録薬剤師がSNSなどを使って個別に相談に答えるサービスなども組み込む予定。病気や薬以外にダイエットや食事内容といった悩み事に広く答える。40年に65歳以上となる壮年期世代を利用者として想定する。

今後、アイデアを立案するだけでなく、同チームが中心となって実現に向けて準備を進める。20年度下半期をメドに、登録薬剤師10~20人程度を募集して人材を確保できれば、クラウドファンディングを実施する。システム開発費用など300万円を調達したい考えで、21年度中のサービス提供を目指している。

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