医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 結核治療薬の探索に関する共同研究契約を締結-アステラスとTBアライアンス

結核治療薬の探索に関する共同研究契約を締結-アステラスとTBアライアンス

読了時間:約 56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年10月20日 AM11:45

FDAなどが資金援助する非営利団体

アステラス製薬株式会社は10月18日、非営利団体のTBアライアンスと新規結核治療薬の探索に関する共同研究契約を締結したことを発表した。

TBアライアンスは、結核に即効性のある低価格な治療手段を見出すことを目標とする非営利団体。豪州外務貿易省、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、オランダ外務省、ドイツ連邦教育省、)、Irish Aid、Indonesia Health Fund、米国国立アレルギー感染症研究所、オランダ外務省、国際医薬品購入機構(UNITAID)、英国国際開発省、米国国際開発庁、)から資金援助を受けて運営されている。

アステラスが化合物ライブラリーを提供、TBアライアンスがスクリーニング実施

今回の契約に基づき、アステラス製薬は独自に保有する数万の化合物ライブラリーを提供、TBアライアンスは新規の結核治療薬の研究・開発候補化合物の創製に向けたスクリーニングを行う。なお、今回開始する研究プログラムは、GHIT Fundから資金提供を受け実施するという。

結核は、結核菌によって起こり、最悪の場合には死に至る。2015年には全世界で1040万人が結核に罹患し、180万人が亡くなった(HIV感染者40万人を含む)。結核による死亡の95%以上は開発途上国で発生しており、深刻な問題となっていることから画期的な新薬が望まれている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • DMDのエクソン44スキップ薬、医師主導治験でジストロフィン発現を確認-NCNPほか
  • 子宮体がん一次治療で免疫チェックポイント阻害薬とPARP阻害薬の併用「薬物療法にパラダイムシフト」
  • ポライビー 、未治療のDLBCLに対する良好な5年データ発表-ロシュ
  • PTSDに対するブレクスピプラゾールP3試験、症状を有意に改善-大塚製薬ほか
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入