医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【中医協・16年度改定調査】ICU薬剤師配置は4割-診療科医師の8割「効果あり」

【中医協・16年度改定調査】ICU薬剤師配置は4割-診療科医師の8割「効果あり」

読了時間:約 1分56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年06月02日 AM10:15


■処方提案増に効果大きく

厚生労働省は、医療従事者の負担を軽減するためのチーム医療の実施状況に関する2016年度診療報酬改定の調査結果をまとめ、5月31日の中央社会保険医療協議会総会に報告した。昨年4月以降、新たに薬剤師を配置した病棟のうち、手術室や集中治療室(ICU)への配置が42.5%と約4割を占めることが分かった。新設された「病棟薬剤業務実施加算2」の届け出施設は、同加算1を届け出た施設の35.0%となり、これら施設の9割以上で処方提案件数の増加などの効果が得られたことが明らかになった。

病院調査の結果では、病棟薬剤業務実施加算1の施設基準を届け出ている施設は全体の31.6%、同加算2は9.5%となった。勤務医の負担軽減を要件とする診療報酬項目で、病棟加算の算定が効果ありとの回答は44.3%と前回調査に比べて増え、「どちらかといえば効果がある」を含めると、効果ありとの回答は88.6%に上った。薬剤師の病棟業務が医師の負担を軽減していることが一層裏づけられた格好だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【特許庁】「製薬企業にデメリット大」-AI創薬の特許出願認定
  • 【後発品検討会で報告書案】持続可能な産業構造実現へ-5年の集中改革期間を設定
  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で
  • 【厚労省】選定療養の対象1095品目-田辺三菱が49品目と最多
  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論