医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【米UNCH】DVO導入で薬剤費7割減-閉鎖式器具を用い有効活用

【米UNCH】DVO導入で薬剤費7割減-閉鎖式器具を用い有効活用

読了時間:約 1分41秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年06月06日 AM10:30

(UNCH)のスティーブン・エッケル副薬剤部長は2日、都内で講演し、同院で人体に影響を及ぼす抗癌剤等の廃棄額が年間約8000万円に上ることを紹介。閉鎖式接続器具()を用いることにより、残った抗癌剤を複数回利用するドラッグ・バイアル・オプティマイゼーション()を導入した結果、導入時に比べて薬剤費を71%削減できた実績を示した。エッケル氏は、DVO導入には薬剤の安定性と無菌性の確保が重要と強調した。同院では、導入から4年が経過した現在も無事故で推移しているという。

■米UNCH エッケル副薬剤部長

同院では、2009年にノースカロライナ癌病院を開設した。抗癌剤の調製量は週に175回、そのうち外来クリニックでの調製が全体の65%を占める。平日は薬剤師7人、テクニシャン9人で対応している。同院では、薬剤師や看護師など医療従事者の安全目的で、全ての抗癌剤でCSTDを使用してきたが、薬剤部でバイアルを使い切らずに廃棄していたことから、薬剤費削減に向けた圧力が強まり、バイアルの残薬を有効利用できるDVOが導入されることになった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚労省】来年から新薬承認年7回-部会開催後3週内メドに
  • 【薬卸連調査】中間年改定で業務負担増-医薬品卸に与える影響大
  • 【特許庁】「製薬企業にデメリット大」-AI創薬の特許出願認定
  • 【後発品検討会で報告書案】持続可能な産業構造実現へ-5年の集中改革期間を設定
  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で