医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 週1回投与の2型糖尿病治療薬「ビデュリオン皮下注用2mgペン」を発売-AZ

週1回投与の2型糖尿病治療薬「ビデュリオン皮下注用2mgペン」を発売-AZ

読了時間:約 59秒
2015年06月01日 PM12:15

ペン型の週1回投与GLP-1受容体作動薬を新発売

アストラゼネカ株式会社は5月28日、世界初となる週1回投与2型糖尿病治療薬「(R)」(一般名:エキセナチド)の新製剤(ペン型製剤)である「(R)皮下注用2mgペン」を5月29日から発売すると発表した。


画像はリリースより

同剤は、薬剤(粉末)及び懸濁用液を含有するカートリッジがあらかじめ組み込まれており、専用注射針を取り付けて使用する単回使用のペン型製剤。従来のシリンジ型の製剤と比べて、調製及び投与にかかる操作手順がより少なくなり、自己注射が簡便になるという。

また、従来の製品特性である週1回投与で長期にわたり持続的な血糖改善効果が期待できるため、自己注射に抵抗がある患者や、血糖コントロールが難しい患者をはじめ、幅広い2型糖尿病患者に有用な薬剤であり、アドヒアランス向上にも貢献できると期待される。

アドヒアランス向上への貢献に期待

同剤は、日本に先立ち、米国では2014年2月に食品医薬品局()で承認され、9月に販売を開始。EUでは2014年7月に承認されており、5月現在の承認国数は日本も含め33か国。米国では、2015年第1四半期にペン型製剤の発売によりビデュリオンの総処方量が25%増加したという。

日本で糖尿病が強く疑われる人は推定約950万人。2型糖尿病患者の4割以上が日本糖尿病学会の定める血糖レベルを達成していないと言われていることから、アドヒアランス向上という課題において、医薬品の進歩が求められ続けている。

▼外部リンク
アストラゼネカ株式会社 プレスリリース

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 免疫性血小板減少症、メザギタマブが希少疾病用医薬品の指定取得-武田薬品
  • CLE・SLEの治療薬候補「エンパトラン」、第2相試験で良好な結果-メルク
  • オンボー、活動期クローン病に対する皮下注製剤を発売へ-リリーと持田製薬
  • 心不全リスク・糖尿病・感染症などの検査を手軽に測定できる「ルミラ」発売-ロシュ
  • 原発性IgA腎症、治療薬「アトラセンタン」をFDAが迅速承認-ノバルティス
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい