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2型糖尿病合併のCKDに対するバルドキソロンメチルの第2相試験を開始-協和発酵キリン

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2015年03月10日 AM06:00

2014年12月から2017年12月までの3年間を予定

協和発酵キリン株式会社は3月5日、米国・ ファーマシューティカルズから導入した低分子化合物バルドキソロンメチル(開発番号:RTA 402)について、国内で第2相臨床試験を開始したと発表した。

同試験は、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験。RTA 402を個体内漸増法で1日1回、16週間反復経口投与したときの安全性及び有効性を評価するという。試験期間は2014年12月から2017年12月までの3年間の予定で、目標症例数を72としている。

米国でも第2相臨床試験が進行中

バルドキソロンメチルは体内の250以上の抗酸化因子、および解毒因子の産生を調節する転写因子であるNrf2を活性化する。Nrf2の活性化は、細胞内の抗酸化因子の増加や炎症のシグナル経路の抑制により、組織を炎症から保護する役割を持つ。慢性の炎症は、2型糖尿病や、心血管イベントおよび慢性腎不全などの合併症を促進することが知られている。

協和発酵キリンは2009年12月にリアタ社との間で、同剤の日本、中国、台湾、韓国および東南アジア諸国における独占的開発・販売権を取得するライセンス契約を締結。リアタ社は米国で、同剤の肺動脈性肺高血圧症を対象とした開発を進めており、現在第2相臨床試験を行っている。

▼外部リンク
協和発酵キリン株式会社 プレスリリース

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