医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > バイオメット・ジャパン 日本初、人工関節置換術に用いるゲンタマイシン入り骨セメントを販売開始

バイオメット・ジャパン 日本初、人工関節置換術に用いるゲンタマイシン入り骨セメントを販売開始

読了時間:約 1分5秒
2014年04月24日 PM02:00

2014年5月より発売

バイオメット・ジャパン株式会社は4月14日、人工関節置換術に用いる骨セメントに、日本で初めてとなるゲンタマイシン(抗菌薬)を含有した「Cobalt G‐HV ボーンセメント」の日本国内の販売を、2014年5月より開始すると発表した。


(画像はプレスリリースより)

人工関節置換術では、気泡混入による強度低下や手術スタッフの負担といった問題が指摘されつつも、感染予防を目的として骨セメントに抗菌薬を混ぜて骨と人工関節を固定するために使用されることがある。

海外では既に抗菌薬入り骨セメント(ALAC)が広く使用されており、国内での抗菌薬入り骨セメントの発売は多くの整形外科医から望まれていた。

抗菌スペクトラムの広いゲンタマイシンを含有

視認性と操作性に優れた骨と人工関節を固定するために用いられる骨セメントで、整形外科医から高い評価を得ている「Cobalt HV ボーンセメント」に、ゲンタマイシンを含有させたものが今回発売となるCobalt G‐HV ボーンセメント。問題となる強度も、Cobalt HV ボーンセメントとほぼ同等程度を保っているという。

人工関節置換術を行った患者が感染症を発症すると、時には埋稙した人工関節を取り出し、数カ月単位で感染症治療を行った後に、改めて人工関節置換術を行う必要があるなど、その負担は非常に重いものとなる。感染症対策がなされたCobalt G‐HV ボーンセメントの登場は、患者負担軽減のための新たな選択肢として期待される。(伊藤海)

▼外部リンク

バイオメット・ジャパン株式会社 プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/

バイオメット・ジャパン株式会社 ホームページ
https://www.biomet.co.jp/

 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 心サルコイドーシスのリスク予測に脳扁桃体活性の評価が有用と判明-新潟大
  • 多発性硬化症、新規ペプチド阻害剤による病態抑制をモデルマウスで確認-北大ほか
  • 軽度認知障害の高齢者に対する「オンライン運動教室」の有効性を証明-長寿研ほか
  • 頸椎症性神経根症、NSAIDs+ミロガバリンで鎮痛効果-科学大ほか
  • 腎疾患、好中球細胞外トラップの役割に着目した総説を発表-北大
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい