医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 北大 X線透視画像に写らない線量計を開発

北大 X線透視画像に写らない線量計を開発

読了時間:約 42秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年02月05日 PM03:50

太宝電子株式会社、株式会社アキュセラと共同で開発

北海道大学は1月24日、同大学院医学研究科の石川正純教授ら、太宝電子株式会社、株式会社アキュセラと共同で、X線透視画像に写らない線量計の開発に成功したと発表した。

(画像はプレスリリースより)

近年、X線透視による重篤な皮膚障害が多発し、X線透視における被曝防護への関心が高まっている。しかし、従来から使用されている線量計は金属を使用していることが多く、線量計がX線透視画像に写り込み、診断や治療の妨げとなっていた。

長時間のX線透視に

今回開発した線量計は、検出部全体がプラスチックで構成されているため、X線透視像に全く写らないという。X線透視を長時間にわたり行う必要がある心筋梗塞・脳梗塞などの血管内治療において、患者の被曝線量をリアルタイムで計測することができ、将来的な皮膚障害の可能性を低減できる。

この線量計は、1月中にアクロバイオ株式会社から販売される予定。製品名は「MIDSOF」で、製造元は太宝電子株式会社となる。(小林 周)

▼外部リンク

北海道大学 プレスリリース
http://www.hokudai.ac.jp/news/140124

このエントリーをはてなブックマークに追加
TimeLine: ,
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 「今」の長さの感覚、集団が大きく受動的であるほど長く感じると判明-筑波大ほか
  • 視覚刺激による脳内血管トレーニング、脳機能拡張につながる可能性-東北大
  • 肺がんを呼気から早期発見、超高感度嗅覚センサと機械学習により予測-筑波大ほか
  • 亜鉛欠乏症、日本人患者の頻度や理学的・臨床的特徴を明らかに-順大
  • 健康格差に「低所得・飲酒・肥満」が関与、ビッグデータ解析で-東京医歯大ほか