医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 東洋新薬が大麦若葉末に新たな効果があることを確認

東洋新薬が大麦若葉末に新たな効果があることを確認

読了時間:約 54秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年11月29日 PM07:13

潰瘍性大腸炎に抑制作用

今月23、24日に開催された、日本食物繊維学会第17回学術集会にて、東洋新薬は『』に新たな効果、潰瘍性大腸炎抑制作用があることを発表した。

潰瘍性大腸炎は、主に大腸粘膜にびらんができる原因不明の炎症性疾患で、腹痛、下痢、血便などの症状がみられる。しかし原因の解明にはいまだ至っておらず、根治のための治療法がない。そのため、厚生労働省から特定疾患に指定されている。

(画像はイメージです)

基本的に発症後は緩解・再燃を繰り返し、慢性的な症状が続くため、その治療は長期にわたる。(一部Wikipediaを参照)

予防のための食品や研究開発の必要性

同社はこれまでに、大阪青山大学との共同研究において、大麦若葉末の大腸がんへの作用を確認済みだが、今回新たに、動物試験において、潰瘍性大腸炎抑制作用があることを確認した。

今回の検証はマウスを用いて行われ、その結果、大麦若葉末を与えたマウスでは、普通肥料のみのマウスと比べ、炎症部位の比率の減少がみられ、またその炎症レベルも弱まっていた。

(画像はイメージです)

潰瘍性大腸炎の患者数は年々増加している。その原因のひとつとして食文化の変化、特に欧米化が注目されており、東洋新薬は予防のための食品、その研究開発の重要性を指摘する。

同社は、大麦若葉末を用いた商品開発を今後も継続し、さらなる拡大販売に力を注ぐとしている。

▼外部リンク

東洋新薬
http://www.toyoshinyaku.co.jp/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 肝線維化の治療薬候補を同定、iPS細胞から誘導の肝星細胞で-東大ほか
  • 「ストレス造血時」における造血幹細胞の代謝調節を解明-東北大ほか
  • 食道扁平上皮がんで高頻度のNRF2変異、がん化促進の仕組みを解明-東北大ほか
  • 熱中症搬送者、2040年には日本の都市圏で2倍増の可能性-名工大ほか
  • 日本人がアフターコロナでもマスク着用を続けるのは「自分がしたいから」-阪大ほか