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GL施行半年後、調剤薬局での自己採血検査率わずか4%-マクロミルケアネット

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2015年12月18日 PM04:15

健康管理意識や糖尿病に対する意識向上に寄与

昨年4月に厚生労働省から施行された「検体測定室に関するガイドライン」により、薬局などでの””が可能になったことを受け、株式会社マクロミルケアネットは12月16日、調剤薬局に勤務する薬剤師423人を対象に実施した「調剤薬局の自己採血検査実態調査」の結果を発表した。


画像はリリースより

調査結果によると、ガイドライン施行から半年経ったものの、調剤薬局での自己採血検査を実施している割合は4%にとどまったことが分かった。

実施した薬剤師に、自己採血検査の意義を尋ねたところ、「生活者の健康管理意識向上につながった(つながる)」と「糖尿病に対する意識が高まった(高まったと思う)」がいずれも77%で最も多く、次いで「糖尿病の発見につながった」が59%、「健康診断や医療機関の受診につながった(つながる)」が47%と続いている。

今後も自己採血検査を「行わない」が半数超

自己採血検査を実施した薬剤師に、実施後、生活者へどのような対応をしたかを聞いたところ(複数回答)、「検査結果の読み方を説明する」が65%で最多、次いで「検査値に関するパンフレットや資料を配る」が53%だった。検査後の行動について助言を行った薬剤師は約半数で、内訳は「かかりつけ医に相談するよう助言する(41%)」、「健康診断を受けるよう助言する(35%)」となっている。

また、自己採血検査を実施していない調剤薬局の今後の実施意向としては、55%が「行わない」と回答。「半年以内に予定あり」が1%、「半年以上先に予定あり」が2%と具体的な開始時期を含めて予定している調剤薬局はわずかだった。

同調査は10月16日~19日にインターネットで実施された。(大場真代)

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