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うつ病の経頭蓋治療用磁気刺激装置「ニューロスター」発売-帝人ファーマ

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2019年06月07日 PM12:45

ニーズが高い、より有効性・安全性の高いうつ病治療法

帝人ファーマ株式会社は6月5日、うつ病の経頭蓋治療用磁気刺激装置として日本で初めて保険適応された「NeuroStar TMS 治療装置(ニューロスター)」について、同日付で販売開始したことを発表した。同社は、2017年に米ニューロネティクス社と日本におけるニューロスターの独占販売契約を締結。上市に向けて準備を進めてきており、2019年6月1日をもって保険適用となったことから、販売開始に至った。


画像はリリースより

厚生労働省の患者調査などによると、国内のうつ病患者数は年々増加し、受診者で約73万人、未受診の潜在患者まで含めると250万人以上とされている。そのうちの約3割が、通常の抗うつ剤で症状が改善されにくいうつ病と言われている。抗うつ剤治療で効果が不充分なうつ病に対しては、作用機序の異なる薬剤の併用や、頭部に電流を流す「電気けいれん療法」が用いられているが、治療選択肢が限られていることから、より有効性・安全性の高い治療法のニーズが高まっている。

頭部に非侵襲的に磁気刺激を与え脳内を活性化、副作用も発生しにくく

ニューロスターは、米国の医療機器メーカーであるニューロネティクス社と独占販売契約を締結した反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)装置。2008年に米国で初めてうつ病の治療機器としてFDAの承認を受けて以来、10年で約6万人のうつ病患者の治療実績がある。

同装置は、頭部に当てた磁気コイルから、非侵襲的に「左背外側前頭前野」に磁気刺激を与え、神経伝達物質の放出を促すことで脳内を活性化させるという。約40分の治療を週5回、計20~30回行うことで、うつ症状を軽減・消失する効果が期待される。使用の対象となるのは、既存の抗うつ剤治療で十分な効果が認められないうつ病の成人。

主な副作用として頭痛や治療部位の不快感などがあるが、一般的な抗うつ薬にみられるような全身的な副作用は発生しにくいとされ、副作用で治療継続が困難な患者にとっても新たな選択肢となると考えられる。

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