医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 全身アミロイドーシス対象の開発品目、希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業に採択-GSK

全身アミロイドーシス対象の開発品目、希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業に採択-GSK

読了時間:約 1分3秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年03月14日 PM02:00

開発品「2315698」および「2398852」が対象

グラクソ・スミスクライン株式会社は3月10日、全身性アミロイドーシスを対象疾患としたGSKの開発品「GSK2315698」および「GSK2398852」が、)の希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業として採択されたと発表した。

同事業は、希少疾病用医薬品の製造販売承認取得を目指す研究開発型企業等におけるヒト初回投与試験実施前およびヒト初回投与試験以降の開発を推進するため、その環境整備の一環として、一定の開発費用を補助する。

2015年制定の難病法で指定された疾患のひとつ

アミロイドーシスとは、アミロイドと呼ばれるナイロンに似た線維状の異常蛋白質が全身のさまざまな臓器に沈着し、機能障害をおこす病気の総称。複数の臓器にアミロイドが沈着する全身性のもの(全身性アミロイドーシス)と、ある臓器に限局してアミロイドが沈着する限局性のもの(限局性アミロイドーシス)に分けられる。

全身性アミロイドーシスの代表的なものとしては、免疫グロブリン性アミロイドーシス(ALアミロイドーシス)があり、国内における患者数は数百人と推測されている。なお、全身性アミロイドーシスは、2015年制定の難病法によって指定された306疾患の中に含まれている。

今回、支援事業として採択されたGSK2315698とGSK2398852による治療は、アミロイド沈着を除去し、臓器機能を改善することが目的。全身性アミロイドーシスの新たな治療法として開発を推進すべく、AMEDにより国内における開発早期の支援事業の1つとして採択された。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ
  • SGLT2阻害薬、糖尿病関連腎臓病の進行を抑える新たな仕組みを発見-岡山大ほか