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【インフルエンザ流行レベルマップ第5週】定点当たり報告数5.87、全国で減少-感染研

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2025年02月10日 AM09:30

警報レベル超えの保健所区域も61か所に

国立感染症研究所は2月7日、2025年第5週:1月27日~2月2日(2月5日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。


画像は感染研のウェブサイトより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)

2025年第5週の定点当たり報告数は5.87(患者報告数2万8,943)となり、前週の定点当たり報告数11.06よりも減少した。都道府県別では山形県(16.02)、(14.94)、(13.32)、(11.35)、(9.44)、石川県(9.27)、群馬県(8.95)、青森県(8.64)、富山県(8.60)、長野県(8.35)の順となった。47都道府県で前週の報告数よりも減少した。

定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約19.4万人(95%信頼区間:17.5~21.2万人)となり、前週の推計値(約38.6万人)よりも減少した。年齢別では、0~4歳が約2.2万人、5~9歳が約3.6万人、10~14歳が約2.8万人、15~19歳が約1.4万人、20代が約1.2万人、30代が約1.7万人、40代が約2万人、50代が約1.7万人、60代が約1.1万人、70歳以上が約1.7万人となっている。また、2024年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約971.7万人となった。

全国の保健所管轄区域のうち、警報レベルを超えている保健所管轄区域は61か所で、27都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は6か所で、4都道府県に分布していた。

基幹定点医療機関から報告された、インフルエンザによる入院報告数は665例であり、前週(1,313例)から減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(18例)、1~4歳(73例)、5~9歳(42例)、10代(28例)、20代(5例)、30代(10例)、40代(10例)、50代(44例)、60代(60例)、70代(118例)、80歳以上(257例)だった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2025年第1週~2025年第5週)ではAH1pdm09が208件(87%)、AH3亜型が23件(10%)、B型が9件(4%)だった。

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