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【インフル流行レベルマップ第5週】報告数上位に九州5県、B型は29%に-感染研

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2024年02月13日 AM09:00

34都道府県で報告数が前週比増

国立感染症研究所は2月9日、2024年第5週:1月29日~2月4日(2024年2月7日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。


画像は感染研のウェブサイトより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)

2024年第5週の定点当たり報告数は22.62(患者報告数11万1,501)となり、前週の定点当たり報告数19.20よりも増加した。都道府県別では福岡県(57.36)、(41.00)、佐賀県(40.31)、(39.14)、(32.34)、奈良県(31.44)、熊本県(31.33)、京都府(31.00)、大阪府(29.64)、愛知県(27.53)、千葉県(26.74)、長崎県(26.69)、兵庫県(25.99)、神奈川県(25.16)、埼玉県(24.36)、宮城県(24.30)の順となった。全国47都道府県中、34都道府県では前週の報告数よりも増加し、13都道府県では前週の報告数よりも減少した。

定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約73.8万人(95%信頼区間:67.7~79.9万人)となり、前週の推計値(約62.7万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約5.9万人、5~9歳が約21.6万人、10~14歳が約20.2万人、15~19歳が約7.3万人、20代が約4.2万人、30代が約5.1万人、40代が約4.4万人、50代が約2.5万人、60代が約1.2万人、70歳以上が約1.4万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1358.2万人となった。

全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている保健所管轄区域は211か所で、42都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は220か所で、43都道府県に分布していた。

基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院報告数は576例であり、前週(706例)から減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(19例)、1~4歳(91例)、5~9歳(85例)、10代(58例)、20代(9例)、30代(12例)、40代(17例)、50代(23例)、60代(43例)、70代(89例)、80歳以上(130例)だった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2024年第1週~2024年第5週)ではAH3亜型が95件(51%)、B型が55例(29%)、AH1pdm09が38件(20%)の順だった。

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