医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 【インフルエンザ流行レベルマップ第50週】前週比減でも警報レベル超え区域増-感染研

【インフルエンザ流行レベルマップ第50週】前週比減でも警報レベル超え区域増-感染研

読了時間:約 1分47秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年12月25日 AM09:30

定点当たり報告数の上位は大分、宮崎、宮城、、三重

国立感染症研究所は12月22日、2023年第50週:12月11日~12月17日(12月20日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。


画像は感染研のウェブサイトより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)

2023年第50週の定点当たり報告数は29.94(患者報告数14万7,858)となり、前週の定点当たり報告数33.72よりも減少した。都道府県別では大分県(55.17)、宮崎県(53.26)、(49.13)、北海道(47.25)、(41.28)、熊本県(39.06)、福岡県(37.82)、鹿児島県(36.90)、長野県(35.51)、群馬県(35.40)、富山県(34.27)、山口県(34.18)、新潟県(33.63)、愛知県(32.95)、佐賀県(32.51)、石川県(32.50)、岩手県(32.26)、埼玉県(31.57)、山形県(31.53)、香川県(31.23)、千葉県(30.83)、長崎県(30.67)、和歌山県(30.45)、青森県(29.98)の順となった。11都道府県では前週の報告数よりも増加し、36都道府県では前週の報告数よりも減少した。

定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約101.9万人(95%信頼区間:96.1~107.6万人)となり、前週の推計値(約111.8万人)よりも減少した。年齢別では、0~4歳が約10.2万人、5~9歳が約20.4万人、10~14歳が約17.9万人、15~19歳が約10.4万人、20代が約9万人、30代が約9.6万人、40代が約9.8万人、50代が約7.2万人、60代が約4.1万人、70歳以上が約3.4万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約902.2万人となった。

全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は347か所(47都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は175か所(36都道府県)だった。

基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院報告数は1,322例であり、前週(1,292例)から増加した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(51例)、1~4歳(168例)、5~9歳(194例)、10代(104例)、20代(22例)、30代(30例)、40代(38例)、50代(47例)、60代(104例)、70代(200例)、80歳以上(364例)だった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第46週~2023年第50週)ではAH3亜型が205件(58%)、AH1pdm09が135件(38%)、B型が13例(4%)の順だった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 肝線維化の治療薬候補を同定、iPS細胞から誘導の肝星細胞で-東大ほか
  • 「ストレス造血時」における造血幹細胞の代謝調節を解明-東北大ほか
  • 食道扁平上皮がんで高頻度のNRF2変異、がん化促進の仕組みを解明-東北大ほか
  • 熱中症搬送者、2040年には日本の都市圏で2倍増の可能性-名工大ほか
  • 日本人がアフターコロナでもマスク着用を続けるのは「自分がしたいから」-阪大ほか