■厚労省まとめ
18日時点で浸水被害の発生が確認されたのは、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、神奈川県、長野県、静岡県の203薬局。
甚大な被害を受けた宮城県では、特に仙台市で床上浸水などの発生が25軒と被害が大きかったほか、新たに岩沼市で1軒の薬局が電話不通となり、山元町で1軒が床上浸水の被害を受けた。
現在、角田市の薬局が2軒、丸森町が2軒、登米市が1軒、柴田町が1軒、仙台市が1軒、白石市が1軒開局できない状況にあり、営業状況が不明の薬局も多くみられている。
福島県でも、相馬市で14軒、いわき市で11軒と浜通りの薬局で床上浸水などの大きな被害を受け、相馬市の2軒、いわき市の7軒では開局できていない状況が明らかになった。中通りの本宮市でも床上浸水などで9軒の薬局が被害を受け、そのほとんどとなる8軒が開局できていない。南相馬市では5軒で断水が発生したが、薬局の営業はできている模様だ。
栃木県も大きな被害を受けており、栃木市で18軒の薬局が浸水被害を受け、現在2軒が開局できていないものの、3軒の薬局は一部営業を再開している。宇都宮市でも9軒が店内に浸水し、2軒が開局できていない状況にある。その他に小山市で4軒、佐野市で2軒、足利市で1軒などが被害を受けたものの、いずれの薬局も開局できているという。
今回の台風19号は都市部のインフラも直撃した。埼玉県の政令指定都市であるさいたま市も床上浸水の被害が3軒あり、そのうち1軒は開局できていない。千葉県の60万人都市である船橋市でも1軒が床下浸水の被害を受けた。
神奈川県の大都市、横浜市や川崎市の薬局でも床上浸水などの被害があり、西湘地域の小田原市で雨漏りなど7軒、湯河原町で1軒、真鶴町で停電2軒、南足柄市で2軒、さらに観測史上最高雨量を記録した箱根町でも雨漏りや停電などの被害が4軒で発生している。
長野県では、千曲川の氾濫により甚大な被害が報告されているが、薬局も長野市で5軒の床上浸水、千曲市で2軒の床上浸水の被害を受けており、いずれも開局できていない状況だ。