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日照時間の影響で、夏の夜間に急性心筋梗塞発症数が増加-京都府医大

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2018年04月11日 AM11:45

日照時間の影響で夏の夜間に急増する急性心筋梗塞

京都府立医科大学は4月3日、急性心筋梗塞の発症時刻における日照時間の関与を明らかにし、夏は夜間に急性心筋梗塞の発症数がその他の季節と比べて増加すると発表した。この研究は、同大学大学院医学研究科循環器内科学の西真宏大学院生ら世界7か国による国際共同研究グループが行ったもの。研究論文は、科学雑誌「Journal of the American Heart Association」オンライン版に掲載されている。


画像はリリースより

ST上昇型急性心筋梗塞()は、世界の主要死因のひとつ。急性心筋梗塞は、発症数が日中に多いことから概日リズムとの関係性が指摘される一方で、冬に増加し夏に減少するという季節変動パターンがあることも判明している。季節により急性心筋梗塞の発症数に増減があることから、環境や天候などの要因が発症機序に関与しているという報告があるものの、季節により変化する概日リズムが急性心筋梗塞の発症に影響するかどうかまでは未だ判明していない。

夏の夜間の急性心筋梗塞発症増加にビタミンD合成が関与か

国際共同研究グループは、地球南北両半球合計7か国(日本、イタリア、英国、フィンランド、中国、シンガポール、オーストラリア)で2004年~2014年にかけて発症した急性心筋梗塞2,270症例を対象に、急性心筋梗塞における概日リズムが夏に変動するかどうかを検証した。その結果、急性心筋梗塞の発症時刻と日照時間が密接に関与しており、特に夏は他の季節と比べて日中の急性心筋梗塞発症例が夜間にシフトして増加することが判明した。さらに、日照によるビタミンDの合成量が急性心筋梗塞の発症に関与している可能性が示唆されたという。

研究グループは、今回の研究成果が、季節や時間帯に応じた急性心筋梗塞に対応する救急医療システムの確立や、ビタミンDを標的とした心筋梗塞予防薬や診断マーカーの開発に繋がるのではないか、と述べている。

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