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乾癬治療薬トルツ、在宅自己注射指導管理料の対象に-リリーと鳥居薬品

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2017年12月04日 PM12:15

IL-17受容体との相互作用を阻止するIgG4モノクローナル抗体

日本イーライリリー株式会社と鳥居薬品株式会社は11月30日、、乾癬性紅皮症を適応症とするヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体製剤「トルツ(R)皮下注80mgオートインジェクター」および「トルツ(R)皮下注80mgシリンジ」(一般名:(遺伝子組換え))が、厚生労働省の告示により、在宅自己注射指導管理料の対象となったことを発表した。12月1日より患者による在宅での自己注射が可能となった。

トルツは、サイトカインのIL-17Aに特異的に結合し、IL-17受容体との相互作用を阻止するIgG4モノクローナル抗体。IL-17Aは自然発生するサイトカインで、通常の炎症および免疫反応に関与する。同剤は炎症性サイトカインおよびケモカインの活性を抑制する。

トルツ皮下注80mgオートインジェクターは、注射針と1回分の薬液をあらかじめ充填した、1回使いきりの注射剤。特殊素材の採用や、軽く回すだけで取り外せるキャップに加え、横に置いても転がり落ちない三角形の底面、注射部位に対して幅広に取った皮膚接着面、患者から針を見えにくくしたデザイン、注射開始と完了のタイミングを知らせる2回のクリック音など、注射の安全性や簡便性を向上するだけでなく、注射時の患者の不安感の軽減に寄与しているという。

患者の負担軽減に寄与

同剤は、導入投与期間にあたる投与12週までは2週間隔、以降維持投与期間では4週間隔での皮下投与が必要。これまで患者は、生物学的製剤の処方を受けられる承認施設に通院の上、医師による投与が必要とされていた。

両社が2016年に実施した調査では、生物学的製剤承認施設に通院する中等症・重症の患者のほうが、非承認施設に通院する中等症・重症の患者と比較して治療満足度は高い(59%:21%)ものの、通院時間に対しては不満度が高く(41%:22%)、通院時間がより長くかかっていた(30分以上は59%:28%、1時間以上は22%:5%)ことが明らかになっていたという。今回、在宅での自己注射が可能となったことで、患者の治療に関する負担の軽減に寄与すると考えられるとしている。

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