医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 日本臓器製薬株式会社が東北大学等と共同研究

日本臓器製薬株式会社が東北大学等と共同研究

読了時間:約 1分
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年08月10日 PM03:13

日本臓器製薬株式会社が東北大学らと共同研究

日本臓器製薬株式会社と東北大学、株式会社Clioは、再生医療に関する共同研究を行うと発表した。今回研究する対象は、株式会社Clioが独占的な実施権を持っているMuse細胞である。

今回の研究実施については、特定のターゲットを共同で研究することによって、今後再生医療にどうしていくのかという可能性について、段階的に行えるためだ。そのため共同研究で実証できたものについては、難治性の疾病で苦しんでいる患者が早急に利用することができるように努力していく。

(この画像はイメージです)

再生医療にMuse細胞を活用

Muse細胞は、体内の間葉系組織に存在しており、あらゆる細胞に分けることが出来る多能性の幹細胞。注目された点は、傷害を受けた細胞や組織を修復する働きについてだ。この細胞は2010年に東北大学大学院医学系研究科の出澤真理教授らのグループによって発見された。また今年の1月に、日本国内でMuse細胞の特許が成立。

具体的にどういったことに活用されていくのかというと、骨髄移植である。骨髄移植は、白血病の治療などで広く行われている。またそれだけでなく、脂肪や臍帯血などから分離した間葉系幹細胞を使って、脊髄の損傷やパーキンソン病、糖尿病などで使われ、世界中で臨床試験が行われている。

Muse細胞は、移植細胞に含まれている細胞で、分化の働きを担っている。そのためMuse細胞を移植することによって、より安全で治療効果の高い治療が実現できると考えられている。(福田絵美子)

▼外部リンク

日本臓器製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.nippon-zoki.co.jp/

このエントリーをはてなブックマークに追加
TimeLine: ,
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • OTULIN関連自己炎症症候群の常染色体顕性遺伝形式発症を確認、世界初-横浜市大ほか
  • 膵がん、線維化形成に関与するタンパク質ROCK2を同定-岡山大ほか
  • EYS関連網膜色素変性に視細胞変性への光暴露が関与、ヒトiPS細胞で解明-理研ほか
  • NGLY1欠損症、オキシトシン治療でモデルマウスのけいれん様症状抑制-理研ほか
  • 汗孔角化症、FDFT1遺伝子のエピゲノム異常が発症に関わることを発見-神戸大ほか