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抗がん剤の動きを体を傷つけずにチェック

読了時間:約 38秒
2012年06月12日 AM07:00

昨今のがん治療の主流になりつつあるのは、分子標的薬である。これは、がんの原因遺伝子のシグナル伝達をさまたげたり、がん細胞だけが持つ機能性たんぱく質の働きをさまたげて、がんが増えていくのをおさえる。投薬にあたり、患者適合性を厳密に判断しなくてはならない。

針生検からPETへ

病理学的検査のために、従来は針生検を行い、がん組織を採取する必要があった。針を用いて組織を採取するので、患者の苦痛が問題であった。

理化学研究所と国立がん研究センターの研究チームは、難治性乳がんの活動の様子を陽電子放射断層撮影()を用いて可視化することに成功した。HER2陽性乳がんに高い効果のあるトラスツズマブ投与中14例のPET臨書試験で、骨や脳への転移、治療によるがん組織の縮小が確認できた。

▼外部リンク

理化学研究所と国立がん研究センター 2012年6月6日
http://www.ncc.go.jp/jp/information/pdf/20120606.pdf

 

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