医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【中医協総会】価格調整は特例ルールーレケンビの費用対評価

【中医協総会】価格調整は特例ルールーレケンビの費用対評価

読了時間:約 1分8秒
2023年12月18日 AM10:29

中央社会医療保険医療協議会総会は13日、エーザイの早期アルツハイマー病治療薬「レケンビ点滴静注200mg、同500mg」(一般名:レカネマブ遺伝子組み換え)の費用対効果評価案を了承した。費用対効果をより活用していく観点から、有用性系加算を価格調整範囲とする現行の方法ではなく、特例的なルールを適用することとした。

価格調整は、費用対効果評価の結果、ICER(増分費用効果比)が 500万円/QALYとなる価格と見直し前の価格の差額を算出し、差額の25%を調整額とする。ICERが500万円/QALYとなる価格が見直し前の価格より高い場合は、見直し前の価格に調整額を加えたものを調整後の価格とし、見直し前の価格より低い場合は、見直し前の価格から調整額を減じたものを調整後の価格とする。

価格が引き上げとなる場合には、価格調整後の価格の上限は、価格全体の110%、価格が引き下げとなる場合には調整後の価格の下限は、価格全体の85%とする。

介護費用については、製造販売業者が介護費用を分析に含めることを希望した場合、費用対効果評価の分析ガイドラインに則って分析を行う。

介護費用を分析に含めた場合と含めない場合の2パターンについて、製造販売業者が提出する分析をもとに公的分析機関が検証、再分析を行った上で専門組織で検討し、介護費用を含めた場合と含めない場合の総合評価案を策定する。その後、中医協総会で議論し、費用対効果評価の結果を決定する。

 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【くすり未来塾】供給支える薬価制度提言-医療上重要薬に配慮を
  • 【規制改革実施計画】訪看STの薬剤配置検討-一般用検査薬転用も明記
  • 【臨床研究部会】治験方向性で取りまとめ-コスト透明化策など明記
  • 【日薬連薬価研】薬価改定の対象除外提案へ-26年度改革、新薬と基礎薬
  • 【政府】バイオ薬CDMO拠点化-新資本主義計画を改訂
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい