医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ビラフトビカプセル50mg、メクトビ錠 15mgを発売-小野薬品

ビラフトビカプセル50mg、メクトビ錠 15mgを発売-小野薬品

読了時間:約 1分2秒
2019年02月28日 PM12:00

BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫の適応で

小野薬品工業株式会社は2月26日、(R)カプセル 50mg」(一般名:)およびMEK阻害剤「(R)錠 15mg」(一般名:)について、「BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」の効能・効果で新発売したと発表した。


画像はリリースより

悪性黒色腫は、皮膚の色と関係が深いメラニン色素の産生能を持つ色素細胞(メラノサイト)ががん化した悪性腫瘍で、皮膚がんの中でも転移率が高く、きわめて悪性度が高いとされている。日本での悪性黒色腫の患者数は約4,000人、年間約700人が悪性黒色腫により死亡していると報告されている。

BRAFキナーゼ活性とMEK1/MEK2活性を同時に阻害

ビラフトビおよびメクトビは、悪性黒色腫をはじめ種々のがんに関連するMAPKシグナル伝達経路(RAS-RAF-MEK-ERK)のセリン・トレオニンキナーゼファミリーの異なるキナーゼ、BRAFおよびMEK1/MEK2をそれぞれ標的として選択的に阻害し、がん細胞の増殖を抑制。2剤を併用することで、BRAFキナーゼ活性とMEK1/MEK2活性を同時に阻害し、より強い抗腫瘍効果を発揮することが期待される。

小野薬品工業は、2017年5月に、米Array BioPharma Inc.(Array社)と、ビラフトビおよびメクトビに関するライセンス契約を締結し、日本および韓国で両製剤を開発および商業化する権利を取得。Array社は、米国およびカナダにおける両製剤の独占的権利を保有している。

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • D-VRd療法が移植適応・非適応の初回多発性骨髄腫の新たな治療選択肢へ
  • SMAの新規ASO薬Salanersen、小児対象P1試験で進行抑制を確認-バイオジェン
  • 希少疾患のC3腎症に期待の新薬登場
  • 小細胞肺がん治療の新薬タルラタマブ、後藤功一氏「生存に寄与する薬剤」
  • アムヴトラ、トランスサイレチン型心アミロイドーシスで適応追加承認-アルナイラム
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい