医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > RORγt阻害剤に関するライセンス契約を締結-東レとマルホ

RORγt阻害剤に関するライセンス契約を締結-東レとマルホ

読了時間:約 50秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年03月16日 PM01:15

自己免疫疾患の治療薬として期待されているRORγt阻害剤

東レ株式会社は3月14日、マルホ株式会社と共同で、東レが創製したRORγt阻害剤について、全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権に関するライセンス契約を締結したと発表した。

RORγt(Retinoic acid-related orphan receptor gamma t)は、炎症を促進するタンパク質を産生し免疫反応を調節するヘルパーT細胞の1種であるTh17細胞の活性化制御因子で、自己免疫疾患の進展・悪化に関わることが知られている。RORγt阻害剤は、RORγtを阻害することにより過剰な免疫反応を抑制して、、炎症性腸疾患など種々の自己免疫疾患の治療薬となることが期待されている。

RORγt阻害剤の治療薬としての開発はマルホが

今回の契約は、重点領域のひとつである自己免疫疾患の研究・技術開発を加速させたい東レと、新たな治療薬の開発に臨むマルホの意図が合致したもの。今後はマルホがRORγt阻害剤を有効成分とする治療薬の開発を進めていく方針だという。

今回の契約に基づき、マルホは東レに契約一時金および開発段階に応じたマイルストンを支払う。また、販売後は販売額に応じたロイヤルティを支払う予定としている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー薬「アセノベル」承認-ノーベルファーマほか
  • 遺伝子治療レンメルディ、小児の異染性白質ジストロフィーでFDA承認-協和キリン
  • 発作性夜間ヘモグロビン尿症、補体(C5)阻害剤と併用投与する薬剤「ボイデヤ(R)」の国内初の承認を取得-アレクシオンファーマ
  • 多発性嚢胞腎、iPS病態モデルから見出した治療薬候補の前期P2試験開始-CiRAほか
  • 男性型脱毛症(AGA)治療薬、デュタステリド錠0.5mgZA「トーワ」発売-東和薬品