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マクロライド系抗菌剤の日本での開発契約、富士化学工業

読了時間:約 59秒
2013年05月16日 AM07:13

抗菌薬とは、細菌が増えるのを抑えたり、殺す作用のある薬剤のことで、ウイルスには効かない。抗菌薬の分類は、化学的に合成される合成抗菌薬と、もともと微生物によって生産される抗生物質に大別される。抗生物質として、ベータ-ラクタム系、アミノグリコシド系、テトラサイクリン系、リンコマイシン系、クロラムフェニコール系、マクロライド系、ケトライド系、ポリペプチド系、グリコペプチド系、テトラサイクリン系があり、また合成抗菌薬として、ピリドンカルボン酸(キノロン)系、ニューキノロン系、オキサゾリジノン系、サルファ剤系がある。

(画像はウィキメディアより)

マクロライド系抗菌薬の日本での開発

富山化学工業は、米国のCempraと、同社が創製した新規マクロライド系抗菌剤「ソリスロマイシン」の日本での開発、製造及び販売の独占的権利に関するライセンス契約を5 月8 日に締結したと発表した。

マクロライド系抗菌薬は、抗菌スペクトルが広く、静菌的に作用し、大きな環状構造を有するタンパク質合成阻害薬である。本剤は、マクロライド耐性の肺炎球菌、マイコプラズマに対し強い抗菌活性を示すと共に、比較的高い免疫調整作用(抗炎症作用)を有する。既に米国での経口剤による第2相試験において、呼吸器感染症に対する有効性が確認されている。現在は、市中肺炎患者を対象とした第3相試験を欧米で実施中である。富士科学工業では、今後5 年以内の承認申請を目指して開発していく。(堤朝子)

▼外部リンク

 ニュースリリース 2013年5月14日
http://www.toyama-chemical.co.jp.html

 

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