医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【日薬調査】賃金ベア実現は約2割-薬局経営に物価高騰響く

【日薬調査】賃金ベア実現は約2割-薬局経営に物価高騰響く

読了時間:約 1分11秒
2023年05月29日 AM11:57

4月に薬剤師の賃金を「ベースアップできた」と回答した薬局は約2割にとどまることが、日本薬剤師会の調査で明らかになった。ベースアップできない理由は「物価・賃金高騰による薬局経営への影響」との回答が最も多かった。

日薬は、薬局における物価・賃金高騰の影響に関する状況を把握するため、4月14~28日にヒアリングし、8日時点で242件の有効回答を得た。

4月からの薬剤師の賃金について、「ベースアップできない定期昇給のみ」(23.0%)が最も多く、次いで「ベースアップできた」(20.9%)となった。「対応未定」(18.4%)、「分からない」(18.4%)、「定期昇給なし」(16.7%)と続いた。

薬剤師以外のスタッフに関する賃金では、「ベースアップできない定期昇給のみ」(28.1%)、「ベースアップができた」(23.5%)、「分からない」(18.9%)、「対応未定」(17.2%)、「定期昇給なし」(10.9%)の順となった。

ベースアップできない理由を聞いたところ、「物価・賃金高騰による薬局経営への影響」が最も多く、「薬価改定による薬局経営への影響」「新型コロナウイルス感染症による影響」「報酬改定による薬局への影響」が続いた。

また、物価高騰による影響で薬局を聞いたところ、紙やインク、薬袋、薬瓶など「消耗品」では約86%の薬局が費用負担が増えていると回答したほか、「電気代」は約88%、在宅患者への訪問や医薬品配送に用いる「ガソリン代」は約79%の薬局が負担感が増していると答えた。

 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【政府】女性の健康支援に薬剤師-女性版骨太方針で原案
  • 【厚労省】医薬品安定供給の部会新設-「供給確保薬」指定を審議
  • 【メーカー公取協】飲食提供ルールを改定へ-施設外での酒席認めず
  • 【PMDA】承認書との相違で注意喚起-問われる製販業者の責務
  • 【規制改革推進会議が答申】乱用薬、販売個数は個別判断-穿刺血検査薬はOTC化を
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい