医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > オプジーボ/Rubraca併用療法、日本・韓国・台湾での開発提携-小野薬品ら

オプジーボ/Rubraca併用療法、日本・韓国・台湾での開発提携-小野薬品ら

読了時間:約 1分17秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年09月03日 PM12:00

・乳がん・前立腺がんを含む複数のがん腫を対象に

小野薬品工業株式会社は8月28日、米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、米Clovis Oncology社と、ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体「オプジーボ(R)点滴静注」(一般名:)とClovis社のPARP阻害剤「(R)」(一般名:)について、日本、韓国、台湾での卵巣がん、乳がん、前立腺がんを含む複数のがん腫に対する両剤の併用療法に関する開発提携契約を締結したと発表した。

Rubracaは、PARP-1、PARP-2、PARP-3の酵素を阻害する低分子経口薬。卵巣がんおよび複数の固形がんを対象に開発されている。患者登録中もしくは検討中の試験には、卵巣がん、、乳がん、食道・胃がん、肝臓がん、肺がんおよび膀胱がんが含まれている。

今回の契約により、小野薬品は、現在海外でBMSとClovis社が計画・実施しているオプジーボとRubracaの併用療法の有効性および安全性を検討する臨床試験に、日本、韓国、台湾において参画することが可能となる。現在、同併用療法についてはClovis社主導で、卵巣がんを対象とした第3相臨床試験を実施しており、卵巣がんと膀胱がんを対象とした第2相臨床試験の実施を計画している。また、BMS主導で、前立腺がんを対象とした第2相臨床試験を実施しており、トリプルネガティブ乳がんを対象とした第3相臨床試験の実施も検討している。

日本では固形がん対象P1試験を実施中

小野薬品とBMSは、オプジーボについて、日本で卵巣がんを対象とした第3相臨床試験を実施中。また、米国・欧州で前立腺がんを対象にオプジーボと他剤との併用による第2相臨床試験を実施している。

Clovis社は、Rubracaについて、米国・欧州で再発卵巣がんの承認を取得しており、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がんを含む、複数の固形がんを対象に単剤療法と併用療法の開発プログラムを推進している。日本では、固形がんを対象とした第1相臨床試験を実施中だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ