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双方向のリモートサービス実現した「Site-View Plus」開始-島津製作所

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2016年06月29日 PM12:00

」シリーズで

株式会社島津製作所は6月27日、同社の開発した血管撮影システム「Trinias(トリニアス)」シリーズを使用している病院と同社間をネットワークでつないで、双方向のリモートサービスを実現する保守契約オンラインサービス「(サイトビュープラス)」を開始した。


画像はリリースより

従来のリモートサービスを強化した同サービスは、同社の血管撮影システムを導入する病院と島津グループが管理するリモートメンテナンスサーバをネットワークで接続するもの。常に最適な状態に装置を保つため、同社が装置の状態をリモートで監視し、病院では、装置状態や保守記録の確認、装置マニュアルなどの閲覧、同社への問い合わせ、同社からの最新情報の受信などが院内のPCで可能になる。

同サービスは国内向けであり、契約については、同社が製造販売する医療機器および関連機器の据え付けや修理、保守点検、部品供給などを主な事業内容とする同社100%出資の島津メディカルシステムズ株式会社が行う。

安心の装置管理とダウンタイム短縮支援が特長

同サービスの特長としては、「双方向コミュニケーションによる安心の装置管理」と「エラーガイド機能によりダウンタイム短縮を支援」の2つが挙げられる。装置管理については、これまでは実際に操作しなければ装置の状態を確認することができなかったが、同サービスでは院内のPCから装置の状態を確認でき、ユーザー自身で装置の状態や定期点検記録を始めとする各種の情報を一元的に管理できるとしている。さらに、Site-View Plusのシステム上で問い合わせなどのメッセージ送受信が可能となる。

ダウンタイム短縮支援ついては、装置に故障などのトラブルや異常が起こった際には、異常時の操作手順を示す「エラーガイド機能」により、ユーザーの操作で装置を復旧できる場合もあるとしている。これまではフィールドエンジニアがその病院を訪問して装置を復旧していたが、状況をリモートで監視し、場合によっては担当のフィールドエンジニアへ通知することで、より的確かつ速やかな連絡や訪問対応につながる。

これまでは納入した装置の状態を同社が監視する一方向コミュニケーション機能しかなかったが、同サービスを通して双方向のコミュニケーションを実現することで、さらに安心して日々の検査を行っていけると、同社は述べている。

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